脳科学者が教える「好きな男性を手に入れる方法」――男性脳は“定番”を作りたがる

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2025年09月03日 15:50  女子SPA!

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 彼氏に溺愛されたい。夫にいつまでも女性としてみられたい。そう思って女性側がいくら頑張っても、なかなか相手が応えてくれないということも多いものです。

 脳科学者の黒川伊保子さんは、「男性の脳は『定番』を作りたがる傾向があります。だから、その特性を利用すれば、男女間の関係はうまくいくもの」と指摘します。

 そこで、脳の使い方を変えて運を引き寄せる方法を紹介した新刊『運のトリセツ』を上梓した黒川さんに、脳科学的に分析した「なぜか男性を惹きつけてしまう女性の行動」を教えてもらいました。

※本記事は、『運のトリセツ』より一部を抜粋・再構成しています。

◆好きな男を手に入れたいなら、相手の「帰る場所」になれ

 男性と女性の違い。

 その大きなものの一つに、男性は「座標原点」をつくりたがる、ということがあります。簡単に言うと、これは、男性にとっての「帰る場所」。これがあるから、安心して仕事もできるし、日々を過ごすことができる。

 そして、女性は、彼の「原点」になってしまえばいい。

 それだけで、右に出るものはいないほど、相手にとって大事な存在になります。

 脳の空間認知の領域を優先している男性脳にとって、原点を定めるのは、とても重要なことです。たとえば、バイク乗りの我が家の息子は、家の方向と、家からの距離を常に脳裏に置いているそうです。それを基準にしていれば、道に迷わないと言います。山が見える場所で暮らしている人は、山を基準にすることもあるでしょう。船乗りは、港ですね、きっと。

 概念空間で言えば、母とか妻とか故郷とか、なんとなく、そこからの距離を思いながら生きていく、そんな原点があります。

◆男性脳は「定点」をつくりたがる

 また、いくつかの定点を持つと、男性は安心します。男性は、行きつけの居酒屋、行きつけの床屋など、一度決めたら、よほどのことがない限り、変えないですよね。

 それは、その場所を「定点」にしているから。

 思念空間に「原点」といくつかの「定点」を置いて、それらを使って距離感を探りながら世界を広げていくのが男性脳なのです。

 最強なのは、定点で定番をすること。危険が最も少ないからです。危険から即座に身を守ることを使命にしている男性脳は、変化のある、見慣れない場所では、女性の想像をはるかに超えて緊張しています。「金曜はカレー」「日曜日は釣り」、そんな定番を踏襲していくことも、ぜんぜん退屈じゃないんです。それどころか、心のよりどころ。経営者が集まる勉強会や地域のクラブ、碁会所、町会などなど、男性の定点と定番は、昔からいろいろ用意されていました。

◆妻のいる場所は人生で一番強力な定点

 そして、人生で、必ず帰ると決めた場所=妻のいる家庭は、燦然と輝く定点のトップ=原点です。

 普段は無口でそっけない夫でも、「妻がいるところ」にどこからでも戻ってきたがるのは、そこが原点だから。入院していても、ムリを言って家に帰って来てしまう男性もいます。

 いったん「座標原点」になってしまったら、その女性は勝ったも同然です。

 そこにいれば、常に居心地のいい女性でいる必要もありません。多少、キツい女でいても大丈夫。始終うるさく当たっていたとしても、それが「定番」なら八割くらいは脳がフィルターとしてとりこぼしていくので、自然体でOKなのです(微笑)。

◆彼の「定番」になるための秘訣とは?

 同棲や結婚していても、働いていたり外出の多い女性へのアドバイスは、「必ず家にいる曜日、時間帯」を決めておくことです。「水曜の晩は、必ず家にいて、ご飯を作ってあげるね」のように。もちろん、「水曜の晩は、必ず家に帰ってご飯食べるから、パスタ作っておいてね。水曜はパスタの日にしよう」でもいいですよ。ご飯を作るのが重要なのではなく、定点定番を設定するのが大事なんです。

 そして、それを守れないときは、事前に報告したり、謝ったりすること。「明後日の水曜日は、職場の飲み会なの」「職場の緊急事態で帰れない、ごめんね」のように。

 彼の原点を目指す上で一番やってはいけないのが、「ブレる」こと。できるときにする、でいいんだけど、できないときも「この日は、いるものだ」ということを、脳に刷り込んでおかなきゃね。そのための報告や謝罪です。

◆「定番」を作ることで、男性は惹きつけられる

 つきあっている男女の場合も一緒で、どんなことでもいいから「定番」をつくりましょう。「土曜の夜十時」の定番電話でもいいし、会ってから三十分は、決してネガティブな話をしないという習慣でもいい。

 女性は気にかかることがあると、会った瞬間に、不平不満をぶつけることもよくあることですが、あるときは機嫌がよくて、あるときは機嫌が悪いなど、気分が一定でないのは男性にはストレスです。

 だから、どんなときも「いらっしゃい」と笑顔で出迎えてくれる小料理屋のおかみやクラブのママが「定番」になるのです。

 結婚していなくても、仕事や出張から彼が帰ってきたら「お帰りなさい」と言うのもいいですね。「毎日、君の“お帰り”が聞きたいから一緒に暮らそう」なんて展開になるかも……。

◆定番に安心しながら“ギャップで発情”するのが男性脳

 一つ、注意したいのは、グチを言わないこと。

 なぜなら、常に問題解決を旨とする脳神経回路を優先しているので、自分が解決できないことを延々と言われると、女性の想像をはるかに超えたストレスになるからです。熟年の夫婦で「膝が痛い」と奥さんが言い続けていると、ご主人がうつ病になるというデータもあります。原点である女性のグチは、男性の健康も損ねます。

 具体的な要求が多いのはOKですが、解決できないもやもやを延々と吐き出すことは、男性脳を痛めつけます。

 もしグチを言いたいなら、友達に聞いてもらいましょうね。

 ちなみに、女性は排卵日になると、ホルモンの影響でイライラすることがあると思います。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が高まっているこの時期は、とくに自分が発情している相手に絡まずにはいられなくなるのです。

 ただ、このときは、どうぞ思いっきり絡んでください。男性脳は、定番に安心しながら、ギャップで発情するというクセがありますから。

 いつも安定した情緒の彼女が、たま〜にキレるのも、いい刺激。ですから、この辺りは自然体で大丈夫です。ステキな愛情ライフを手にしてくださいね。

<文/黒川伊保子>

【黒川伊保子】
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ』

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