悠仁さま、6日に成年式=40年ぶり、古来は「元服」

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2025年09月04日 15:02  時事通信社

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成年に当たり、初めて記者会見をされる秋篠宮家の長男悠仁さま=3月3日、東京・赤坂御用地内の赤坂東邸
 秋篠宮家の長男悠仁さま=筑波大1年=は6日、19歳の誕生日に成年式に臨まれる。男性皇族が対象となる皇室の成年式は、父の秋篠宮さま以来40年ぶり。当日は天皇陛下から授かった成年の冠をかぶる「加冠の儀」など、古式ゆかしい儀式が行われる。

 皇室の成年式の源流は、成年の冠を着ける「元服儀礼」。宮内庁によると、714年の首(おびと)親王(後の聖武天皇)の元服が確認できる最古の事例で、明治の末に制定された「皇室成年式令」により、男性皇族が成年となった日に行う儀式を成年式と規定して以降、成年式の呼称に統一された。戦後の1947年に同令は廃止されたが、皇室の慣例として継承。今回は直近である85年の秋篠宮さま、80年の天皇陛下の成年式に倣ったものとなる。

 皇室典範は天皇、皇太子、皇太孫の成年を18歳と規定。陛下のおいの悠仁さまは該当しないが、2022年の民法改正で成年年齢は18歳に引き下げられ、昨年9月の誕生日で成年となった。大学受験を控えていたため、式は翌年に先送りされた。

 悠仁さまの成年式は6日午前、秋篠宮邸で、陛下の使者から成年の冠を受け取る「冠を賜うの儀」から始まる。皇居・宮殿「春秋の間」で行われる中心儀式「加冠の儀」には、未成年の装束「闕腋袍(けってきのほう)」姿で臨み、天皇、皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻らの前で、未成年のかぶり物「空頂黒※(くうちょうこくさく)」(※巾へんに責)を外し、「燕尾纓(えんびのえい)」が付いた成年の冠をかぶる。

 続いて、成年の装束「縫腋袍(ほうえきのほう)」に着替え、宮殿から儀装馬車に乗り、皇室の祖先などをまつる宮中三殿を参拝する。

 午後には宮殿で、両陛下に成年のあいさつをする「朝見の儀」に臨んだ後、陛下から「大勲位菊花大綬章」が授与される。

 悠仁さまの装束は、秋篠宮家の皇族費を使い、夏物の生地で新たに仕立てた。空頂黒※と、成年の装束用の「檜扇(ひおうぎ)」は、40年前に秋篠宮さまが使ったものを再度使う。

 悠仁さまは今後、新年や天皇誕生日の一般参賀、歌会始など、宮中の諸行事に学業に支障のない範囲で出席する見通し。皇位継承順位第2位の成年皇族として、皇室会議の議員資格を有し、摂政就任や国事行為を臨時代行する資格も持つ。

 



 ◇悠仁さま略歴

 2006年9月6日、秋篠宮ご夫妻の長男として誕生。お茶の水女子大付属幼稚園、小、中学校を経て、筑波大付属高校を今年3月に卒業。4月には筑波大生命環境学群生物学類に入学した。皇位継承順位第2位で、お印は高野槇(こうやまき)。 

「加冠の儀」に臨み、燕尾纓(えんびのえい)の冠を着けられる秋篠宮さま=1985年11月、皇居・宮殿「春秋の間」(宮内庁撮影)
「加冠の儀」に臨み、燕尾纓(えんびのえい)の冠を着けられる秋篠宮さま=1985年11月、皇居・宮殿「春秋の間」(宮内庁撮影)


秋篠宮家の長男悠仁さまが成年式で乗られる儀装馬車=8月27日、東京都千代田区
秋篠宮家の長男悠仁さまが成年式で乗られる儀装馬車=8月27日、東京都千代田区

このニュースに関するつぶやき

  • 無事に体調も問題なく終えられるといいですね。皇室日記か皇室アルバムで放送されるなら観たいと思います。
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