マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第15戦カタルーニャGP 9月6日、2025年MotoGP第15戦カタルーニャGPの2日目セッションがスペインのカタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスのスプリントではマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が勝利を飾った。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は9位だった。
今大会では欠場が続いていたソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)とマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が復帰。また、アレイシ・エスパルガロ(ホンダHRCテスト・チーム)とロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)がワイルドカードとして参戦する。
スプリント前に行われた予選ではアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が自身2度目となるポールポジションを獲得。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が2番手、マルク・マルケスが3番手につけた。
2列目にはフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)の順で並んだ。
MotoGPクラスのスプリントの時間になると、気温28度、路面温度は41度まで上昇。タイヤは全車がフロントにミディアム、リヤにソフトを選択した。
12周のスプリントレースのホールショットを奪ったのはアレックス・マルケスで、その後ろにはクアルタラロ、マルク・マルケス、アコスタが続く。オープニングラップではクアルタラロとマルク・マルケスのバトルが勃発、その隙をついたアコスタがマルク・マルケスの前に立ち3番手に浮上する。
2周目、マルク・マルケスが持ち前のストレートスピードを活かし、アコスタとクアルタラロを抜いて1コーナーで2番手に浮上。先頭を行く弟の背中を追う。後方ではファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が3周目にアコスタを抜き、4番手に浮上している。5番手に後退したアコスタはチームメイトのブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)にもパスされ、後ろにはこちらも同じくKTM勢のエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が迫ってきた。この後ろでは、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)とルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)のホンダ勢が8番手争いを繰り広げる。
このホンダの2台によるバトルにマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)とフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)も接近し、バトルは激しさを増していく。
7周目、モルビデリとホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が10コーナーで接触し両者転倒。さらに翌周、ベゼッチと8番手を争っていたアルデグエルが5コーナーで転倒を喫し、ベゼッチを巻き込む形で2台ともにリタイアでレースを終えた。
終盤に向けて荒れた展開となったスプリントだが、ここまで先頭を走っていたアレックス・マルケスが、残り4周の10コーナーで転倒を喫してしまう。これにより、トップはマルク・マルケスに入れ替わった。
その後もマルク・マルケスは安定したラップを刻み続け、危なげなくトップチェッカーを受けて今季スプリント14勝目を飾った。2位にクアルタラロが入り今季ベストフィニッシュを達成し、3位にはディ・ジャンアントニオが入った。
KTM勢の3台による激しいバトルが行われた4位争いはアコスタに軍配が上がり、エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が5位、ビンダーが6位の順でゴール。7位にはザルコ、8位にはマリーニが続き、スタートで順位を下げるもサバイバルレースを生き残った小椋は9位でポイントフィニッシュを果たしている。
またこのスプリントの結果、ドゥカティの6年連続となるコンストラクターズタイトルが決定した。
[オートスポーツweb 2025年09月06日]