1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは、2020年にYouTubeで公開された「沈黙のガンプラ」。約1時間にも及ぶ、コマ撮り動画の超大作です。
YouTubeチャンネル「westenvarlly(@westenvarlly)」が、2017年の第1話公開以来、約4年かけて完成させたシリーズの総集編。「トイ・ストーリーのガンプラ版」を意識した、撮影枚数2万4000に及ぶ長編です。
舞台はたくさんのガンプラが飾られた、モデラーらしき人間の部屋。不思議なことに一部の機体には意思があり、自律的に動けたり、言葉を交わしたりできます。
物語は家主が新しく買ってきた「HGUC 1/144 MS-06Fz ザクII改」を、リーダーの「ドム」や、お調子者の「ゾゴック」たちが仲間に迎えるシーンからスタート。ザクII改はすぐに打ち解け、しばらく先達の「ヅダ」から射撃の手ほどきを受ける日々を過ごします。
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一見すると平和そうなのに、なぜそんな厳しい訓練が必要なのか? 理由は、この世界に起こる恐ろしい現象にありました。意思のないガンプラがどこからともなく現れ、ドムたちを襲ってくるのです。
もう1つ恐ろしいのが、家主に見つかってはならないルール。もしも飾り棚の持ち場を離れているところを発見されると、ガンプラは意思を失って動けなくなってしまうのです。
仲間を元に戻す鍵は、「リビング」と呼ばれる部屋にあるのではないか――推測したガンプラたちは家主の留守を見計らって探索を繰り返すも、ことごとく失敗。「ゾック」が強力な門番として立ちふさがり、リビングへの侵入を堅く拒みます。
そんなある日、不意に家主が帰宅。逃げ遅れたゾゴックが捕まり、意識を失ってしまいます。もう一度彼と話したいと願うガンプラたちは、再びリビングを門番と死闘を繰り広げます。
ところが激戦の中で、ザクII改は門番にも何らかの意識があると気付きます。もしかして門番は、リビングで待ち受ける危険から守るために、扉を守っているのでは? そう考えたガンプラたちは、矛を収めて話し合いを始めます。
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心を尽くした説得に感じ入るものがあったのか、自ら扉を開ける門番。しかし、ようやくたどり着いたリビングで、一行はさらなる困難に見舞われます。
一行を待ち受けていたのも、やはりガンプラ。「メディア」を名乗る「ギャプランTR-5」が、「仲間の意思を取り戻すには、“主”に見つかってはならないルールを変えればいい」と語り出します。
そして、実現には「主と同じ異次元人の力が必要」と、急に視聴者へ視線を向けるメディア。「第4の壁」が破れて世界が崩壊し、突然メタフィクション的展開を迎える物語の結末は、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
公開当時、「ヌルヌル動いてすごい」「ロマンがある」と絶賛された動画は、記事執筆時点で15万再生を集め、続く第9話でフィナーレを迎えました。westenvarllyでは現在、新シリーズの「ガンプラソルジャーズ」が展開されています。
画像提供:YouTubeチャンネル「westenvarlly(@westenvarlly)」
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