
近畿地方では、今日11日の夜にかけて大気の状態が非常に不安定で、局地的に雷雲が発達するでしょう。昨夜から今朝にかけては近畿中部を中心に雨や雷雨となりましたが、今日の夕方を中心に再び雨が降りやすくなる見込みです。雷や突風を伴って激しく降る恐れがあるため、注意が必要です。
今日11日午後 再び雨雲が発達 天気の急な変化に注意を
今日11日は、前線が西日本の日本海側にほとんど停滞するでしょう。
前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や、上空の寒気の影響で、近畿地方は大気の状態が非常に不安定で、局地的に雷雲が発達する見込みです。
昨日10日の夜から今朝にかけては、近畿の中部を中心に発達した雨雲や雷雲が流れ込みました。京都府南丹市園部では、今日11日午前0時57分までの1時間に54.5ミリの滝のような非常に激しい雨が降り、そのほかの京都府や大阪府、兵庫県でも1時間に30ミリ以上の激しい雨の降った所がありました。
その後は、近畿地方ではいったん雨が小康状態となっていますが、今日11日の昼ごろから夜にかけて、再び雨雲が発生・発達し、天気が急変する恐れがあります。
今日11日の夕方を中心に再び雨 警報級大雨の可能性も
今日11日午後の近畿地方は、雲が多く、雨の降る所があるでしょう。京阪神など近畿の中部では、夕方の帰宅時間帯を中心に雨が降りやすくなる見込みです。
大気の状態が非常に不安定なため、局地的に雷を伴って激しく降るでしょう。予想よりも雨雲が発達した場合は、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県北部では、警報級の大雨となる可能性があります。
低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意してください。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要です。
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激しい雨とは?
激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上〜50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。
激しい雨が降ると予想される所では(激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意をしてください。