空港内に設置されたAI案内サービスのパネル=8月28日、函館市 北海道内7空港を運営する北海道エアポート(北海道千歳市)は、函館空港の国際線ターミナルに人工知能(AI)による案内サービスを導入した。増加するインバウンド(訪日客)への対応強化や人手が不足している案内業務の負担軽減が狙い。
利用者が、画面に現れるアバター(分身)の指示に従いタッチパネルを操作をすると、フロアマップや観光情報などが表示される仕組み。備え付けのマイク経由でアバターと対話しながら案内を受けることも可能だ。韓国語や中国語など5言語に対応している。
函館空港は6月に韓国便が就航したことから、海外からの利用者数が大幅に増加した。同空港の担当者は「インバウンドへ地域の魅力を発信する機会と捉えている。多くの人に(アバターに)話し掛けてみてほしい」と力を込める。今回は試験導入で、本格稼働は年内の見通しだ。