天皇ご一家、被爆体験を傾聴=養護施設訪問―長崎

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2025年09月13日 14:31  時事通信社

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時事通信社

被爆者養護施設「恵の丘長崎原爆ホーム」を訪れ、入所者と懇談される天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=13日午前、長崎市
 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは13日午前、長崎市の被爆者養護施設「恵の丘長崎原爆ホーム」を訪れ、入所者らと交流された。天皇陛下の同園訪問は2003年以来で、皇后さまと愛子さまは初めて。

 ご一家は腰をかがめて、82〜98歳の8人と目線を合わせて懇談。小川ハツヱさん(84)には天皇陛下が「どちらで被爆を」などと質問。小川さんは目に涙を浮かべながら当時のことを話し、ご一家は真剣な表情で聞き入った。

 春野ハルさん(98)も自宅が全壊したことなどを伝え、皇后さまは「お家はどの辺りで」と尋ね、陛下は「いろいろ大変な思いをされましたね」といたわった。愛子さまは「(施設で)どのようなことを楽しまれていらっしゃいますか」と質問していた。

 両陛下は同日午後、長崎県美術館(同市)を訪れ、第25回全国障害者芸術・文化祭の作品展を見学。熊本市の渡辺義紘さん(35)が恐竜の繊細な切り絵制作を実演し、陛下は「手先が本当に器用で」と驚いていた。

 両陛下は14日、佐世保市で開かれる国民文化祭と障害者芸術・文化祭の開会式に出席する。1泊2日で戦後80年関係の日程に同行した愛子さまは13日夕、帰京した。 

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