
【写真】北村匠海、林裕太&綾野剛とレッドカーペットを満喫
本作は、第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を、プロデューサー集団・THE SEVENが初の劇場作品として映画化。監督は永田琴、主演に北村匠海、共演に綾野剛と林裕太を迎え、貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命を描く。彼らの3日間の出来事を、3人それぞれの視点が交差するトリック感のある展開でエンターテインメントに仕上げながら、若者たちの貧困・世界に侵食される日本・闇ビジネスの深淵など、現代社会が直面する社会的テーマも織り込まれている。
コンペティション部門が主役となってから初開催を迎えた、第30回釜山国際映画祭。17日、その歴史的な節目にコンペティション部門へと選出された『愚か者の身分』から、北村匠海、林裕太、綾野剛、永田琴監督、プロデューサーの森井輝と関口周平がレッドカーペットに登壇。ブラックフォーマルなスーツやドレスを身にまとった北村、林、綾野、永田監督らは、熱気に包まれた満席の会場で、観客の歓声と拍手、報道陣のフラッシュを浴びながら満面の笑みで応えた。
本作で初めて海外映画祭のレッドカーペットに参加した北村は「『愚か者の身分』で初めて自分の足で、何よりもこの2人(林、綾野)と来ることができたのがすごく嬉しかったです。役者3世代で作った日本のリアル、そして今の若者を描いた映画を、世界、アジアの方々に見ていただけるのはすごく意味のあることだなと思います」とコメント。
林も「華やかな舞台で、そうそうたる俳優の方たちと同じ場所にいられるっていうのがすごく貴重な経験。そんな場所で僕たちの映画が歓迎されるっていうのがすごく嬉しいです」と喜び、綾野も「皆でこの地にたどり着くことができて嬉しいです。パワフルなこの時間を存分に最後まで楽しめたらなと思います」とほほえんだ。
|
|
続けて北村も「今、裕太が言ってくれたことが全てですよね」と同意。「僕らはこの映画で<生きる>をつないで、それでいて、役者として何か渡せるものをそれぞれ受け取ったり渡したりした作品でもあると思います。役者の定義は色々あると思うんですが、根っこの部分では世界共通だなと思っていますから、演じるということを感じてもらえたり、<生きる>っていうことを見てもらえたら」と言葉を重ねた後、「あとは、裕太が頑張ってくれるでしょ(笑)」と笑顔を見せ、それに林がうなずくほほえましいシーンも。
そして最後は綾野が「ようやく10月、この作品を届けることができます。釜山をきっかけに、皆で公開まで、ラストスパート、最後まで突っ走れたらなと思います」と力強く語って締めくくった。
なお本作は同映画祭で、9月18日に永田監督と林裕太、プロデューサーの森井輝(THE SEVEN)が登壇するプレミア上映を行い、9月19日にも同メンバーが登壇するプレスカンファレンスを予定している。
映画『愚か者の身分』は、10月24日より全国公開。
|
|