シンガー・ソングライターEPO(65)が19日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで、デビュー45周年記念ライブ「EPOベスト・ヒット・ライヴ 〜45th ANNIVERSARY PARTY!!〜」を開催した。
80年3月、「DOWN TOWN」でデビュー。同曲と「土曜の夜はパラダイス」が80年代に放送されたフジテレビ系「俺たちひょうきん族」のエンディングテーマ曲に採用された。「う、ふ、ふ、ふ、」は83年、資生堂キャンペーンのCMソングに採用。また、発売から40年たった23年には、日本マクドナルドのCMに起用されるなど、シティーポップスシーンを彩ってきた。
大ヒットした20代を「忙しすぎてあまり元気じゃなかったし、つらいし、悩んでいた」と振り返った。だが87年、ロンドンに渡ってからは「アーティストとして自由にできる時間ができて、ポップスが楽しくなった」という。
40周年はコロナもあり、開催ができなかった。また、「バンドのメンバーが亡くなったということもあった」と、世界的なドラマー、村上ポンタ秀一さんの死も、開催を見送った理由の1つとした。だが、「この5年間で、選曲に困るくらいたくさんの良い曲ができた」と前向きだ。
世界的に日本のシティー・ポップスが人気だ。この現象を「ちゃんと曲を作っていたんだって思う」と分析した。「スタジオミュージシャンは上手だからスタジオミュージシャンであって、ライブミュージシャンでもあるので両方できる」とし、「アレンジも完璧。ポップスは地図があって初めて完成する。だからカバーもしやすい」と説明した。
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現在は沖縄に住み、「ライブとかがあると東京に来る」。沖縄での生活を「好きなものにいっぱい囲まれている」とし、「暮らしの中からゆっくり曲作りができる」と制作面でも好影響だ。
今後については期限を決めず「楽しめるうちはやりたい」とした。「人間には時期が来るので、それが来たら静かに日常生活を送りたい」と笑い、「楽にやっていきたいですね」と自然体をアピールした。
この日の東京公演、21日の大阪公演はともに完売。「忘れずに応援してくれるファンもコロナ禍を過ぎて、この会場で再会できるのは奇跡」とした。「命のお祝いをしようよ」といい「お客さんにとっても、私にとってもセレブレーション。自己肯定感を上げて帰ってほしい」と訴えた。
45周年ライブは前出の3曲を含め全18曲を歌唱。2000人のファンをその声で魅了した。
10月1日には45周年記念アルバム「EPOFUL」をリリースする。「私がいちEPOファンだとしたら、こういう音楽が聴きたいというものを作った」と胸を張った。「私としては最高の出来!」と自信を見せ、「ぜひ、聞いてください!」と力強くアピールした。
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