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80〜90年代の人気番組「あっぱれさんま大先生」で6歳の時から初期レギュラーとして活動した、元子役タレント中武佳奈子さん(43)が、20日配信のABEMA密着番組「NO MAKE」に出演。芸能界引退後、ホームレスとなった時期を振り返った。
「あっぱれ〜」では「かなちゃん」の愛称で人気を得た中武さんは当時「億」を超える収入を得たが、その後は仕事が減り、28歳で芸能界を引退。その後は貧困に苦しみ、一時はホームレス生活となったことも紹介された。アルバイトは介護施設、総菜店、ラブホテルの清掃員、新聞配達、乳酸菌飲料の配達などを経験。現在はシングルマザーで、イベント会場のアルバイト販売員として生計を立てている様子も放送された。
1億円を超えるギャラは、伯父がガンで亡くなったことをきっかけに医者を志望したいとこに、中武さんの母が金銭を支援するなどして消滅。さらに中武さん本人も結婚し1子をもうけたが、生活苦で関係が悪化し離婚したという。「ガスも電気も水道も、止める時って必ず人が来る。払ってない申し訳なさと、止める時にもお金がない、というそっちの方が精神的負担がすごすぎて」と振り返った。
中でも家賃負担が重くのしかったといい、「家賃さえなくなればどうにかなるかも」と、息子を元夫に託し、2年間、ホームレス生活したことも告白。公園の屋根が付いた遊具の中で睡眠を取ったことも説明した。ベッド代わりの段ボールについて「古紙回収のおっちゃんに、先輩のホームレスのおっちゃんが話をつけてくれて。取っていっていいよ、って」と入手方法も赤裸々に明かした。
壮絶な生活ぶりも紹介。収入を得る手段について「一番もうかったのはアルミ缶拾いです。金のバブルが来たように、アルミ缶バブルが来たんですよ。買い取り額が10キロで3000円ぐらいだったのが、8000円ぐらいになったのかな。毎日40キロ、アルミ缶を届けにいって、それもあってホームレス脱却できたかもしれない」と語った。また食事について「セミと草は食べてました。あとアリ。セミはめっちゃおいしいんですけど、幼虫の方が栄養価が高いので、朝方、幼虫を探して食べるというのをやっていたんですよ。その姿を見て子どもが泣いて、それでやめました」と笑いながら回顧した。
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「あっぱれさんま大先生」は88年から96年にかけてフジテレビ系で放送された、明石家さんまが先生役として子役と交流するバラエティー。著名タレントとなった出演者には内山信二、山崎裕太、前田愛らがいる。
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