大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏(56)が24日放送のカンテレ「旬感LIVEとれたてっ!」(月〜金曜午後1時50分=関西地区)に出演。自民党総裁選をめぐる、各候補の政策について言及した。
小泉進次郎農相が、前回の総裁選で主張していた「選択的夫婦別姓の導入」などが含まれず、高市早苗前経済安保担当相も「首相就任後も靖国神社へ参拝」を明言せず、主張していた「食料品の消費税ゼロ」は公約に盛り込まなかった。
各候補が“独自色”を抑えている様子に、橋下氏は、「『とりあえず総裁』は違うと。選挙で受からないとしょうがない、というのは、それはありますよ。だからといって、自民党員とか自民党の国会議員によく思われるようなことばっかり言っていたら、自分のやりたいことができないですよ」と話した。
続けて「もちろん選挙に勝たなきゃ意味ないっていうのはありますが、僕が政治家時代は、あえて反対の声が出るようなことをどんどん出していました、選挙で。というのは、みんなが反対するようなことを、異論があるようなことを突破しようと思えば、民主国家では選挙を使うしかないんですよ」と述べた。
「僕が府立大学と市立大学を一緒に合わせるなんて言ったら、OBから猛反対を食らいました。でもそれを出した。それで選挙で通ったから、いま府立、市立大学統合で森之宮のほうにキャンパスが開かれるとか。カジノもそうですよ。それから公立高校をどんどん統廃合していく問題。あれも山ほど反対の声があったけれども、選挙で通った。いろんな異論があることを通そうと思ったら、議論して合意を得るってことは、きれいごとではあるんだけど、最後は選挙で突破するしかないんですよ」と主張した。
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「だから5名の方の政治家の姿勢というのは。いろんな反対の声が出てくるような…これからの日本社会っていうのは、何かやろうと思えば絶対に反対の声が出てきますけども、そういうことをやらないんだろうなと。あえてみんなから反対の声が出ないようなところを、とりあえず総裁というポジションを得て、自民党総裁、首相をつつがなくやって、あんまりもめないようにしていくような政治をやっていくんだろうなと僕は感じました」と指摘。
また、「一度出した政策を修正して引っ込めるというのは、僕は構わないと思います。でもそうだったら、あえてこれは賛否両論あるようなことだけれども、これを僕はやりたいんです、というような大激論になるようなものを出していくのが僕の政治家像」とも語る。
タレント東野幸治(58)が、野党との連携での安定を目指すために、あまり独自色を出せない事情に言及すると、橋下氏は「それだったら、野党との議論を同時にやらなきゃいけないわけです。本来だったら」。
さらに「今決められなくても野党との協議はやるべきです。意見の違いはあるけれど、自分はこれをやりたいから選挙を通してくださいっていうのが、ある意味、今の国難の状況を突破していくやり方だと僕は思います」と語っていた。
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