昭和を代表する作詞家星野哲郎さんの生誕100年を記念するコンサート「令和・歌の祭典 2025〜作詞家星野哲郎生誕100年記念〜」が29日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで開催された。星野さんは生前に約4000曲を手がけた。
開演前には星野作品を歌い継ぐ歌手たちが取材会を行った。
北島三郎(88)には「なみだ船」「函館の女」「風雪ながれ旅」などがある。「うまく歌えと言われても無理。魂を込めて先生を思い出しながら歌います。今日はお客さまに楽しんでもらいたい。燃えています。自分はやりますので、どうぞよろしくお願い致します」。来月4日に89歳を迎えることには「年を重ねると年を『取る』のでなく『捨てていくんですよ』。100歳になっても歌っていたい」。
小林旭(86)には「自動車ショー歌」「昔の名前で出ています」がある。「星野哲郎さんの歌を魂を込めて歌います。歌の魂を聞かせますよ」。
里見浩太朗(88)には「あじさいブルース」などがある。「2曲作っていただいたんです。今日は楽しみに頑張ろうと思います。久しぶりにドキドキしています。うれしいドキドキがあります」。
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水前寺清子(79)には「涙を抱いた渡り鳥」「三百六十五歩のマーチ」などがある。北島からの「頑張ろうな」との呼びかけに笑顔でうなずいた。
瀬川瑛子(78)には「長崎の夜はむらさき」などがある。「私は飛行機に乗るのが怖くて、一緒に乗った時にずっと手を握って『まだですか、まだですか』と聞いていたら『まだ飛んでいないよ』と言われたことがあります。すごく優しい方。今日は先生を思いながら歌います」。
鳥羽一郎(73)には「兄弟船」などがある。「先生の歌は潮の歌でした」。
小林幸子(71)には「雪椿」などがある。「星野哲郎さんの歌を魂を込めて歌います」。
大月みやこ(79)には「女の港」などがある。「『女の港』を歌うことができて、今の大月みやこがある。一生懸命に曲を届けたい」。
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同コンサートはクラウンなどが主催し19年に初開催し、今年が5回目。
◆星野哲郎 1925年(大14)9月30日、山口県周防大島町生まれ。52年に「チャイナの波止場」で作詞家デビュー。58年に日本コロムビア、64年に日本クラウンと専属契約し、83年にフリーになった。91年には「北の大地」(北島三郎)で第33回日本レコード大賞を受賞。86年に紫綬褒章、2000年に勲三等瑞宝章を受章。10年11月に85歳で死去。同日、正五位を贈られた。
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