TGR-DCの梅垣清が2連勝。ランキング首位で最終大会へ/FRJ第5大会富士

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2025年10月02日 19:50  AUTOSPORT web

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2025年FRJ富士大会 第12戦決勝を制した梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)
 2025年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の第5大会(第11戦〜第12戦)が9月26〜27日に富士スピードウェイで開催され、ドライバーランキング首位につける梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)が連勝を飾った。

 今大会はWEC世界耐久選手権第7戦『富士6時間耐久レース』のサポートイベントだったこともあり、今季最多タイとなる15台がエントリー。そのうち、マスタークラスは4台となった。

 富士大会は26日に2回の専有走行(FP)が行われ、27日午前に予選、午後に第11戦決勝、第12戦決勝が行われるというスケジュールとなった。第11戦のグリッドを決する予選QF1は、ランキング2位につける鈴木斗輝哉(マツモトキヨシ TOM’S TGR-DC FR)がポールポジションを獲得し、梅垣はフロントロウ2番手に。

 第12戦のグリッドを決する予選QF2は梅垣がポールポジションを獲得し、鈴木がフロントロウに。タイトル争いを繰り広げるTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)のふたりがポールシッターの座を分け合った。


■第11戦:鈴木に5秒ペナルティ。梅垣が勝利を掴む

 15周で争われる第11戦決勝は13時30分にスタートを迎えた。蹴り出し優勢は梅垣だったが、ホイールスピンの影響で加速が思うように伸びず、ポールの鈴木がTGRコーナーのホールショットを守る。梅垣は大宮賢人(PONOS RACING F111/3)にもかわされて3番手に後退することに。

 ただ、梅垣は2周目のTGRコーナーで大宮をパス。続けて鈴木の背中を追う梅垣だったが、レース中盤は仕掛ける動きをみせず。1〜2秒差を保って走行が続いた。

 レース終盤が近づくにつれて、梅垣が鈴木とのギャップを1秒以内に縮めた。ただ、対する鈴木も好ペースを維持したことで、梅垣はテール・トゥ・ノーズと呼べるまでには接近できなかった。15周目を終えて、鈴木が首位を守ったまま、梅垣の0.647秒前でトップチェッカーを受けた。

 ただ、トップチェッカーを受けた鈴木に対し、複数回にわたる走路外走行を理由に5秒のタイムペナルティが下った。これで梅垣が繰り上がりで今季6勝目を飾り、2位に鈴木、3位に卜部和久(B-MAX RACING F111)という結果となった。

 マスタークラスは、クラス首位からスタートを決めた赤松昌一朗(SHOEI-GIGS Ride-Eagle)がポジションを守り切り、今季初クラス優勝を飾った。


■第12戦:梅垣が今季7勝目。鈴木は痛恨のスピン

 続けて夕刻の17時より、15周の第12戦決勝が開始された。ポールシッターの梅垣がTGRコーナーのホールショットを守って、レースをリード。その背中を鈴木、卜部が追う展開に。

 ただ首位争いは梅垣と鈴木というふたりの戦いとなり、長時間テール・トゥ・ノーズの接近戦を展開。10周以上にわたってTGR-DCのふたりは見応えのあるバトルを続けたが、12周目の100R立ち上がりで鈴木が痛恨のスピン。これで卜部が2番手に浮上。鈴木は3番手にポジションを下げることになった。

 背後にいた鈴木がポジションを下げたことで、梅垣は単独走行に。そのまま2番手卜部に11.5秒の大差をつけてトップチェッカーを受け、今季7勝目を飾った。鈴木はファイナルラップに卜部の背後に迫るが、卜部が0.060秒差で2位を死守。鈴木は3位で波乱の1日を締め括った。なお、マスタークラスはAKITA(ACR FRegional)がクラス優勝を飾った。

 富士大会を終え、残るは1大会3レースとなった。235点獲得の梅垣がランキング首位を守り、23.5点差で鈴木がランキング2位に続いている。次戦は11月22〜23日に鈴鹿サーキットにて、全日本スーパーフォーミュラ選手権/第24回JAF鈴鹿グランプリのサポートイベントとして開催される。

[オートスポーツweb 2025年10月02日]

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