バレンティーノ・ロッシ、インディアナポリスに四輪でカムバック。IGTC最終戦出場が決定

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2025年10月03日 12:00  AUTOSPORT web

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今季は主にWEC世界耐久選手権LMGT3クラスに参戦しているバレンティーノ・ロッシ(チームWRT) 2025年WEC第6戦オースティン
 10月16日から18日にかけて、アメリカ・インディアナ州に位置するインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの今季最終戦に、バレンティーノ・ロッシが参戦することが明らかになった。


■優勝すれば2008年のMotoGP以来

 BMW Mモータースポーツのファクトリードライバーで、シルバーレーティングドライバーであるロッシは、おなじみチームWRTから『インディアナポリス8時間・プレゼンテッド・バイ・AWS』に出場し、ケルビン・ファン・デル・リンデ、シャルル・ウィーツとともに46号車BMW M4 GT3エボをドライブする。

 ドイツメーカーは10月2日木曜にこの発表を行ったが、MotoGPのレジェンドからGT3ドライバーへと転身したロッシが、IGTCとGTワールドチャレンジ・アメリカ(GTWCアメリカ)の両チャンピオンシップの2025年シーズンを締めくくるイベントでベルギーチームのラインアップに加わるのではないか、といううわさは数カ月前からささやかれていた。

 ロッシの参戦は、今年のレースの競技規則が変更され、IGTCプロクラスが廃止されたことによって実現した。すべてのIGTCチームはGTWCアメリカの規定に沿って、トップカテゴリーに参戦する各車両にシルバードライバーを1名ずつ選出することが義務付けられている。

 モーターサイクルレースの最高峰で9度ワールドチャンピオンに輝いたロッシは、2008年のMotoGP第14戦インディアナポリスGPでの優勝を含め、同地で計3度表彰台に立っているが、ブリックヤードでの四輪レースは今回が初めてとなる。

 WRTの姉妹車である777号車BMW M4 GT3エボには、アウグスト・ファーフスとラファエル・マルチェッロに加え、ロッシと同じくシルバーレーティングドライバーで、チームWRTからGTWCヨーロッパ・ゴールドカップに参戦しているアル・ファイサル・アル・ズバイルが乗り込むこととなった。

 BMWは、先月日本で開催された『鈴鹿1000km』で、ウィーツとともに優勝したファン・デル・リンデとマルチェロを別のクルマに乗せることを決定した。これはIGTCドライバーズ選手権におけるチャンピオンシップ獲得に向け、両名にチャンスを与えるものだ。

 南アフリカ出身のファン・デル・リンデは、マルチェロ(80ポイント)に対して5ポイントのリードをもってインディアナポリス8時間に臨む。ファーフス(72ポイント)とIGTCディフェンディングチャンピオンのウィーツ(53ポイント)はそれぞれランキング3位と4位につけているが、チャンピオンシップをリードするチームメイトと同じマシンに乗るため、タイトル獲得のチャンスは閉ざされる。

 計算上、IGTCドライバーズチャンピオンシップのタイトル獲得が可能なのは、ファン・デル・リンデとマルチェロのふたりのみ。BMWドライバーがトップ4を占めるなか、ランキング5位につけるポルシェのアレッシオ・ピカリエッロは首位に40ポイント差をつけられている。シーズン最終戦で獲得できるポイントは最大25ポイントであるため、WRTの2台が揃ってリタイアとなったとしても逆転は不可能だ。

[オートスポーツweb 2025年10月03日]

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  • 惜しい。最高峰クラスでは7回が正解。
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