「ポスト石破」論戦白熱せず=没個性・内向き鮮明―自民総裁選

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2025年10月03日 22:01  時事通信社

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時事通信社

所見発表演説会を終え、ポーズを取る自民党総裁選に立候補した5氏。(左から)小林鷹之元経済安保相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農水相=22日午後、東京・永田町の同党本部
 自民党総裁選は、熱を欠いたまま4日の投開票を迎える。5候補の主張を分析すると「没個性」が改めて浮き彫りとなった。各候補は党内の幅広い支持を獲得するため、賛否が割れる持論は封印。少数与党に転落して党勢が低迷する中、党内融和を優先し、内向きの論戦に終始した。

 5候補の出馬記者会見(質疑を除く)や党主催の演説会での発言をユーザーローカルの「AIテキストマイニング」で分析した。これによると、小泉進次郎農林水産相の主要キーワードは「自民党」や「物価高」。昨年の総裁選で強く訴えた「改革」は姿を消した。

 高市早苗前経済安全保障担当相と小林鷹之元経済安保相は、共に「日本」「安全保障」「成長」などのスコアが高く、似通った結果となった。林芳正官房長官と茂木敏充前幹事長は「賃上げ」を重視。林氏は「関税」や「防災」も目立ち、石破政権を踏襲する姿勢が色濃く出た。

 いずれのキーワードでも各候補者から争点化するような打ち出しはなく、安全運転ぶりがにじむ。小泉氏は、前回の総裁選で訴えた選択的夫婦別姓制度の導入や解雇規制見直しを封印。高市氏も、前回公言した首相就任後の靖国神社参拝について明言を避けている。

 「全員野球」(小泉氏)、「全員参加」(高市氏)、「ノーサイド」(林氏)、「ワン自民」(小林氏)、「挙党態勢」(茂木氏)と、全候補が党内融和の重要性を強調。大敗した参院選の総括で自民は「解党的出直し」を誓ったが、党改革や派閥裏金事件からの信頼回復に向けた議論は深まらなかった。 

このニュースに関するつぶやき

  • 一部のアホ以外は多くの国民が既に自民党には見切りを付けてるから、総裁になっても盛り上がらないことが確実だしな・・・解散以外に道はないね。
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