台風のたまごが発生 11日頃から数日間、九州から東北で大雨になる可能性

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2025年10月04日 16:09  日本気象協会

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日本気象協会

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今日4日、長崎県対馬市厳原で10月としては記録的な大雨になっています。南の海上では、台風のたまごとも呼ばれる熱帯低気圧が発生しました。この熱帯低気圧が北上すると、11日頃から数日間、九州から東北付近に発達した雨雲がかかり、大雨になる可能性もあります。

今日4日は長崎県対馬市厳原で10月として記録的な大雨

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今日4日は、九州北部を中心に発達した雨雲がかかっています。
長崎県対馬市厳原では、午前8時までの24時間降水量291.0ミリを観測し、統計開始の1976年以降、10月として1位の値を更新しました。平年10月ひと月分の2倍以上の雨が、たった24時間で降ったことになります。

台風のたまごが発生

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南の海上には、大陸に向かっている台風21号とは別に、小笠原諸島近海に発達した雲の塊があります。

今日4日、小笠原諸島近海で、台風のたまごとも呼ばれる熱帯低気圧が発生しました。台風まで発達するかは、まだわかりません。今後、最新の気象情報をご確認ください。

11日頃から数日間、九州から東北で大雨になる可能性

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11日頃から数日間、九州から東北付近に発達した雨雲がかかり、この時期としては雨の量が多くなることがあるでしょう。大雨になる可能性もあります。

この予想はあくまで可能性ですが、小笠原諸島近海の熱帯低気圧が北上すると、熱帯由来の暖かく湿った空気が、本州付近に流れ込みます。暖かく湿った空気は雨雲のもとです。

秋雨シーズン真っ只中 日頃から大雨への備えを

北海道付近では、8日から9日にかけて、この秋、初めて本格的な冷たい北風が吹く見込みです。一方で、本州付近には、冷たい秋の風が十分に届かないでしょう。このため、少なくとも向こう2週間程度は、秋雨前線が本州付近に停滞しやすい見込みです。秋雨シーズン真っ只中です。

北海道付近で季節がグッと進む中、台風シーズンがまだ終わっていないとみられ、雨の降り方にいっそう注意が必要です。
日頃から側溝の掃除をして水はけをよくしておくなど、大雨に備えておくとよいでしょう。

このニュースに関するつぶやき

  • だいぶ近いけど西高東低の気圧配置になってきてるから前線に影響はあっても上陸はないかな?
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