
いまだ帰国を果たせない北朝鮮による拉致被害者の家族からは、自民党の新総裁に問題の解決に向け「本気で立ち上がってほしい」といった切実な声が上がった。
被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母早紀江さん(89)は「何十年(解決を)願ってもこんな状態だ。本気で立ち上がってほしい」と訴えた。
めぐみさんの弟で、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)代表の拓也さん(57)は「日朝首脳会談を速やかに行い、家族会の親世代が健在なうちに全被害者の一括帰国を実現してほしい」と述べた。
被害者の田口八重子さん=同(22)=の長男で家族会事務局長の飯塚耕一郎さん(48)は「時間がただ経過している悲惨さをかみしめて、早期に解決する強い決意を持ってもらいたい」と求めた。