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2024年に千葉県市川市の住宅から女性が連れ去られた「闇バイト」による強盗事件などで、強盗致傷や逮捕監禁の罪に問われた内装工、高梨謙吾被告(22)=横浜市旭区=の裁判員裁判の論告求刑公判が6日、千葉地裁(水上周裁判長)であった。検察側は懲役20年を求刑し、弁護側は懲役8年が相当と主張して結審した。判決は14日。
検察側は「長時間にわたり身体の自由を奪い、恐怖を与え続けた。暴行脅迫は執拗(しつよう)で危険だ」と指摘。「強盗に加担すると認識した後も報酬ほしさに闇バイトを続けており、動機に酌量の余地はない」と主張した。
弁護側は「被告は従属的な立場で、何も考えずに進んでしまった。自ら出頭した点は評価すべき」と反論した。
論告に先立ち、白井市の住宅での強盗事件で、暴行を受けた40代女性が意見陳述した。今も背中に傷が残り、自宅にいても安心できなくなったといい、「被告が1日でも長く刑務所に入っていることを望みます」と伝えた。
起訴状などによると、高梨被告は仲間と共謀し、24年10月16日未明に白井市の住宅で女性2人を縛って暴行し、現金と車を強奪。翌17日未明には市川市の住宅で50代女性を縛って暴行して現金を奪い、さらに女性を連れ去って埼玉県内の宿泊施設で監禁したとされる。高梨被告は同18日に神奈川県内の警察署に出頭した。【林帆南】
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