
【写真】劇場公開&Prime Videoで配信! アニメ『藤本タツキ 17‐26』ポスタービジュアル
『チェンソーマン』『ルックバック』原作者である藤本が、17歳から26歳の間に描いた読み切り作品を収録した『藤本タツキ短編集 17‐21』、『藤本タツキ短編集 22‐26』。この2冊に収められた全8作品をアニメ化。
人類が滅亡した世界で生き残った2人の絆を描く「庭には二羽ニワトリがいた。」をはじめ、思春期の衝動がさく裂する「佐々木くんが銃弾止めた」、恋心が宇宙規模で暴走するSFラブコメ「恋は盲目」、ネジの外れた殺し屋少女の暴走愛「シカク」、海中のピアノが奏でる少年と人魚の恋「人魚ラプソディ」、ジェンダーの枠を超えて“自分らしさ”を見つける「目が覚めたら女の子になっていた病」、過酷な宿命を背負った兄妹の再生の物語「予言のナユタ」、絵に懸ける姉妹の嫉妬や葛藤、そして成長を描く「妹の姉」といったさまざまなストーリーが味わえる。
本作のアニメ化にあたり、テレビアニメ『ブルーロック』の渡邉徹明、映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の武内宣之、テレビアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』の寺澤和晃など7名の監督と、ZEXCS、ラパントラック、GRAPH77、100studio、スタジオカフカ、P.A.WORKSといった6つのスタジオが参加。
ボイスキャストには、小野賢章、堀江瞬、花澤香菜、杉田智和といった豪華声優陣のほか、クズ芸人として話題の岡野陽一が参加するなど、多彩な才能が集結した。
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「庭には二羽ニワトリがいた。」はもああん、「佐々木くんが銃弾止めた」は小園菜穂、「恋は盲目」はもりともこ、「シカク」はMYOUN、「人魚ラプソディ」は島崎望、「目が覚めたら女の子になっていた病」は徳岡紘平、「予言のナユタ」は東島久志、「妹の姉」は佐川遥といったキャラクターデザイン陣が、各ビジュアルを新たに描き下ろしている。SF、ラブコメ、アクション、ヒューマンドラマと、ジャンルも多岐にわたる本作。その多彩な魅力が、作家陣の個性とともに表現された、バラエティ豊かなビジュアルとなっている。
さらに、本作の劇場公開と配信を記念して8作品を手掛けた、全7名の監督よりコメントが到着。
また、期間限定の劇場公開を記念して、10月17日に全監督が一同にそろう初日舞台あいさつを実施。本日10月10日18時より一般券売が開始となる(先着順/なくなり次第終了)。
アニメ『藤本タツキ 17‐26』は、10月17日より2週間限定で「Part‐1」「Part‐2」を2作同日公開。11月8日よりPrime Videoにて全8作世界独占配信。
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<『藤本タツキ 17‐26』監督陣コメント>
■「庭には二羽ニワトリがいた。」長屋誠志郎監督
藤本タツキ先生のデビュー作ですが、後の作品に繋がるようなエッセンスが各所に感じられます。初期衝動が炸裂しているので、その濃度を薄めないことに注力しました。結果的に、スタッフの皆さんの素晴らしい仕事ぶりによってそれは実現できたと思います! 作画、色彩、背景、撮影、音響、編集、すべてのセクションで、いかにその衝動を映像作品として表現できるか尽力していただきました。物語としては、ユウトとアミの関係性はもちろん、陽平と萌美の淡い恋模様の行く末にも注目してお楽しみください!
■「佐々木くんが銃弾止めた」木村延景監督
本作では、原作が持つ魅力的な登場人物のパッションをアニメーションでどう膨らませるか、さまざまな工夫をしました。感情がぶつかる場面では、舞台俳優の方々に原作を読み込んでもらい、実写で芝居を一度撮影。その映像を下敷きに、作画・演出チェック、作画監督の監修を経て、タイミングやポーズ、表情をアニメーション芝居として最適化し、映像に落とし込みました。さらに、色彩・美術・撮影・CG・音響・音楽まで各セクションで独自の魅力を追求し、作品を完成させました。
■「恋は盲目」武内宣之監督
卒業したら海外の大学に行くという人望のない生徒会長の青年が、後輩に告白をする一大事感! キャラクター達の立ったままでほとんど移動のない会話劇なのですが、作品全体を覆うスピード感!描かれた絵から受けたピュアな熱量感! クールに徹底された構成感!! はじめてこの作品を読ませていただいた時に感じたそんなイメージを、ストレートに演出したつもりです。視聴してくださる皆様、アニメの伊吹とユリのそんな姿に注目して観て頂けると嬉しいかぎりです。
■「シカク」安藤尚也監督
『シカク』を初めて読んだときに、バイオレンスでダークでカオスなのに、この二人なんかかわいいな…と感じ、皆さんにもその感覚を味わってもらいたく映像に出力したつもりです。シカクはどんなことをして今まで生きてきたのだろう。どんなものが好きなんだろう。そう考えていくと、殺し屋という部分以外は案外普通の女子なんですよね。普通のマンションで、普通の女子の部屋なんだけど、その辺に銃が散らかってるみたいな…そんな感じでシカクとかユゲルの住んでる場所とかは、いろいろとこだわりの詰まった空間になりました。あと原作の最後に書いてありましたけど藤本タツキ先生は39度の熱があるときにこれを描いたらしいです。鬼才ですよね。皆さんもあまり深いことは考えず、感じるがままに見てください。
■「人魚ラプソディ」渡邉徹明監督
とある人に渡邉徹明には普通のアニメは作れないみたいな事を言われて、なにくそと作った作品です。普通って何なんでしょうね(笑) 僕は人魚ではなく、魚が食べたいです。
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コンピレーション形式での短編ということで、映像表現の幅を広げて画面作りにとりくみました。小物や背景の描写も色々と遊びが散りばめられていますので、よかったら色々見つけてもらえたら嬉しいです。また、先生が当時描かれていた時期から、作品内での時代設定も平成にしてみました。個人的に、藤本先生の作品と平成J‐POPの相性が最高だと思っていたので、そちらも楽しんでいただけたら幸いです。
■「予言のナユタ」渡邉徹明監督
とある人に渡邉徹明は個性的なアニメを作れないと言われて、なにくそと作った作品です。僕もナユタは好きなキャラクターです(ケンジくんも好きやで)。血・飛・沫。切断眼球ゥ〜。
■「妹の姉」本間修監督
今回、作品内で使うクロッキーを描くにあたって、高校時代に使っていたデッサン道具を引っ張り出してきました。蓋を開けた瞬間に漂ってきた鉛筆や練りゴムの匂いは、当時のままで――。焦りや楽しさ、悔しさといった、あの頃の純粋な感情が一気に蘇ってきました。『妹の姉』という作品は、そんな誰にでもある懐かしい気持ちを思い出させてくれる、そんな力のある作品になっていると思います。今回の企画で公開される8作品のうち、最後の1作となりますが、ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。