謝罪に追い込まれたTBS、非常識クイズの裏に“水ダウP”「誤解や偏見を助長」と指摘の過去

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2025年10月10日 21:10  週刊女性PRIME

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TBS社屋

 10月4日深夜に放送されたTBS系特番『オールスター後夜祭'25秋』で出題された一問が、放送後に大きな論争を呼んでいる。女優・広末涼子が起こした交通事故を題材にしたクイズが放送され、所属事務所がTBSに正式な抗議文を送付。番組側は謝罪に追い込まれ、深夜バラエティーならではの“攻めた演出”が思わぬ波紋を広げている。

事故を起こした車種もクイズに

 不適切とされたのが、「次のうち、時速165キロを出したことがないのは誰でしょう?」という設問。選択肢には「1大谷翔平、2佐々木朗希、3伊良部秀樹、4広末涼子」が並んでいた。

 広末は4月7日、静岡県掛川市内の新東名高速道路上り線を運転中に追突事故を起こし、搬送先の病院で看護師にケガを負わせたとして現行犯逮捕されている。所属事務所は6日付でTBSに内容証明を送り、公式サイト上で抗議文を発表。これを受け、TBSは9日に公式サイトを更新し、「現在捜査中の交通事故をクイズの題材として扱ったことは不適切でした。広末涼子さんならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしました」と正式に謝罪した。

「設問の正解は『3』で、広末の165キロについては“事実”扱い。しかもクイズで使用された写真は、広末が釈放された時のものでした。さらにMCの高山一実が『広末さんは事故の際、ジープグランドチェロキーで時速165キロを出していたと報じられています』と、わざわざ補足。それだけにとどまらず、次の設問『100mを最も速く走るのは?』では、『1ウサイン・ボルト』『2ケンシロウ』『3柴犬』『4グランドチェロキー』という選択肢が用意され、広末が事故を起こした車種が再び登場。完全に番組のオモチャとなっていました」(スポーツ紙記者)

 放送後、ネット上では「深夜番組でしかも芸人同士身内で悪乗りする感じの番組なので大丈夫だろうと思ったが、事件になっているものを扱うべきではない」といった声が飛び交い、番組への批判が相次ぐ事態となった。

 それにしてもなぜこの“非常識演出”にGOサインが出たのか。テレビ関係者がその背景をこう語る。

演出を担当したのは、『水曜日のダウンタウン』を手掛けているプロデューサーです。過激な企画やブラックユーモアを得意とする人ですが、その尖った企画が物議を醸すことも。2月19日放送の『ひょうろく人間性最終チェック』では、VTR内において実在する学校名を挙げたうえで『いじめを題材とした架空の設定』を演出。

 放送後、実在する学校より、『現実と架空の区別が曖昧な放送内容で、誤解や偏見が助長される事態を引き起こしかねない』という抗議を受け、番組の公式Xで謝罪を余儀なくされました。こうした“水ダウ感覚”が『後夜祭』にも影響したと思われます」

 広末は2022年のTBSドラマ『ユニコーンに乗って』に出演していただけに、配慮もなくネタにされたことが許せなかったのかもしれない。

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