
【写真】初の自叙伝「1割の不死蝶 うつを卒業した元アイドルの730日」収録のグラビア
本書は、HKT48時代に「はるっぴ」の愛称でファンに親しまれ、現在は女優として活躍する兒玉の著書。彼女は、アイドル活動のさなか、うつ病を患い休業した経験を持つ。「元気な姿に戻れる確率は1割」。医者にそう言われた彼女は、いかにして乗り越えたのか? 2度の休業を経てたどり着いた境地とは? これまで語ってこなかった真相を赤裸々につづる。
本書を出版することについて兒玉は「本当に出版していいのかって、すごく悩みました」と吐露。「芸能やアイドルはたくさんの人の夢である職業なのに、私はその世界に入って心を壊してしまって、社会復帰ができる自信がないぐらいまで弱っちゃった。そんな姿をこんなに赤裸々に書いたものを世に出していいのかと。すごく葛藤もありました」と明かした。
その上で兒玉は「応援してくださってる方や、見てくださってる方に嘘のない自分でいたいと思いました」と思いを告白。「隠しているより話した方が自分の心も楽になるな、と思ったので、作品にすることを決めました」と出版を決心した理由を語った。
うつ病になった最大の要因を問われると、兒玉は「やっぱり自分の性格が一番大きかったかなと思います」と回答。「グループの誰かにいじめられてたとか、スタッフさんがすごい厳しかったとかではないんですよ」と明かし「自分の中で自分を責める気持ちや、理想をすごく高く持ってしまって、自分に期待しすぎちゃった。そこが根本的によくなかったなって今は反省しています」と口にした。
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一番の救いになったものは「母の確固たる愛」だという。兒玉は「『お母さんがいつでも遥を守るから』って言って抱きしめてくれた朝があるんですけど、やっぱり無償の愛で支えてくれる母の存在がすごく大きかったです」と改めて母に感謝していた。