長野4人殺害事件の現場に置かれた花=2023年6月、長野県中野市 長野地裁で死刑が言い渡された青木政憲被告(34)の裁判員裁判で、裁判員と補充裁判員を務めた4人が14日、判決後に記者会見し、公判の争点だった同被告の刑事責任能力について、「自分自身も何日も悩んだ」などと話した。
裁判員を務めた一人は「証人の話した内容や資料に基づいてすべてを判断することが大変だった」と振り返った。
公判では、遺族が意見陳述する機会もあった。補充裁判員の一人は「悲痛な思いを訴えられていたので苦しい感情になり、聞いていて本当につらかった」と語った。
青木被告について、別の裁判員は「うつむいたり、あくびしたりしていると思われる行動があり、人ごとのような様子を感じた」と振り返り、「判決の内容を理解してもらいたい」と訴えた。