後任として最有力のピミエンタ氏 [写真]=Getty Images レアル・ソシエダは、ガルシア・ピミエンタ氏を新監督候補として、リストのトップに据えているようだ。15日、スペイン紙『アス』が報じている。
10月の代表ウィークによる中断期間において、レアル・ソシエダが監督交代のシナリオに備えた動きを見せている。約6年間トップチームを指揮したイマノル・アルグアシル氏が退任した後、セルヒオ・フランシスコ氏の下で今シーズンを迎えたのだが、ラ・リーガ第8節終了時点で1勝2分5敗。最下位と同勝ち点となる、降格圏の19位に低迷する状況だ。そして、19日の第9節セルタ戦に敗れるようなことがあれば、それはフランシスコ監督の進退問題の趨勢を決めるものとなるだろう。
そうなった場合、後任として最有力とされるのが、ガルシア・ピミエンタ氏のようだ。スペイン紙『アス』によると、フランシスコ監督に対する信頼が落ちつつある現状において、チュリウルディンの上層部は、この51歳のカタルーニャ人を新監督候補者リストのトップに据えており、同紙も「挑戦的ではあるが、選手の質とクラブの意欲を考えれば実現可能だ」と招へいは難しくないという見解。本人も、レアル・ソシエダのようなプロジェクトに乗り出すことに魅力を感じていると併せて伝えている。
また『アス』は、攻撃的なスタイルを志向するピミエンタ氏について「現実的な選択肢」としつつ、レアル・ソシエダよりも全体的に実力が劣るラス・パルマスを率いた際に、選手の最大限のパフォーマンスを引き出して、スペクタクルなフットボールを披露した手腕も紹介。その後に指揮したセビージャでこそ、志半ばで途中解任(チームとしてよくなりつつあったが、フロントが我慢できなかった…)の憂き目に遭ったが、チームを立て直すだけの指導力があると期待を寄せた。さらに、指導者キャリアにおいて、17年もの時間をラ・マシアで過ごしたため、「若い才能を育成することにも慣れている」と指摘。実際、バルセロナのカンテラで育ったMFセルヒオ・ゴメスとMF久保建英にとっては、「よく知る人物」とのことだ。
兎にも角にも、まずは19日のセルタ戦がターニングポイントとなるレアル・ソシエダ。監督交代か、続投か。どちらのシナリオが選ばれるのかに注目が集まっている。