
たとえ自民と維新が連立合意しても、衆議院で過半数を得るにはあと「2議席」が足りません。この2議席をめぐって与野党の多数派工作が激化しています。
維新が自民党に近づくなか、それでもなお政権交代を目指す立憲民主党。きょうは、連立離脱で自民党から離れた公明党との党首会談に臨みましたが、総理指名選挙での協力を取り付ける見込みは立っていません。
「みんな東大生ですから」
同じく公明党と幹部会談を行った国民民主党。立憲の呼びかけには冷ややかなままです。
国民民主党 榛葉賀津也 幹事長
「必死に『玉木首班』を流布されたのは(立憲)安住さんですので、我々から別に頼んだわけではないので」
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足並みが揃わない野党ですが、こうした「隙」を自民党は見逃しませんでした。
「有志・改革の会」関係者
「麻生さんが『どうか高市総裁に協力してやってくれ』って」
関係者によりますと、自民党の麻生副総裁が今週、所属議員7人を抱える野党の無所属議員でつくる会派「有志・改革の会」に総理指名選挙で「高市早苗」と書くよう協力を要請。この会派は対応を協議していますが、結論を出すのはあす以降に見送っているということです。
さらに、自民党の高市総裁はきのう、衆議院で3名の議員を要する参政党の神谷代表と会談し、ここでも協力を要請しました。参政党は、投票では「神谷宗幣」と書く方針でしたが、最終決定に向けて協議を続けています。
こうした自民党の攻勢に立憲民主党は…
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立憲民主・中堅議員
「自民党に維新は取られ、国民民主もそっぽを向いたまま。こりゃ勝負あったな」
2議席を賭けた熾烈な駆け引き。「高市総理」誕生の公算が日に日に高まっています。