チャンピオンに輝いたトプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)/2025WorldSBK第12戦スペイン 10月19日、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催された2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第12戦スペインのレース2で今季すべてのレースが終わり、トプラク・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)がチャンピオンに輝いた。そんな彼がレース後に語ったコメントをお届けする。
ラズガットリオグルは2021年にヤマハで初タイトルを獲得。BMWに移籍した1年目の2024年には彼自身は2度目の王座を得たが、BMWにとっては初のタイトルだった。そして今回、ラズガットリオグル自身は3度目で2連覇、BMWに2度目のチャンピオンを贈った。
来季はMotoGPに移るため、WorldSBKでの戦績はここでストップとなる。これまで24度のポールポジション、78度の優勝、173度の表彰台を獲得し、2021年、2024年、2025年に3度のチャンピオン獲得を果たした。
そんな歴史的なチャンピオンになったラズガットリオグルはレース後に以下のように喜びを語った。
「スーパーポールレースのターン5でクラッシュしたけど、落ち着いてレース2に集中できたよ。トップ7以内で完走するだけでよかったけど……。これはレースだから、誰もが追い抜きたいと願っている。彼(ニッコロ・ブレガ)に接触され、クラッシュしてしまった。レース2はとにかく完走してタイトルを獲得したかった。無理にプッシュしたり、アグレッシブに走ったりはしなかった。賢く走れば良いと分かっていたからね。頑張りすぎたけど、一歩一歩前に進み、ついに表彰台に立つことができた」
「良い仕事をしてタイトルを獲得できた。シーズン序盤は厳しかったけど、レースごとに着実に成長を遂げてきたんだ。BMWでの最後のシーズンにタイトルを獲得できて本当に嬉しい。MotoGPに移籍する前の素晴らしい贈り物だね」
「レース2では、10番グリッドから落ち着いて走れた。リスクを負う必要はなく、とにかく完走するだけに集中できた。素晴らしいシーズンだったね。BMWで世界選手権チャンピオンという目標を達成できたことを本当に嬉しく思うよ。今シーズンの序盤はあまり強くなかったから、決して楽なシーズンではなかった。レースごとにチーム一丸となって成長していった。チームは懸命に働き、常により良いバイクを提供しようとしてくれたんだ。そしてついに、その目標を達成することができた。世界チャンピオンになれたのは僕の力ではなく、僕たち全員の力だ」
[オートスポーツweb 2025年10月21日]