米大統領の核実験指示に抗議

　広島県原爆被害者団体協議会（県被団協）は３０日、トランプ米大統領が国防総省に核実験の即時開始を指示したと表明したことについて、「『核兵器廃絶』への被爆地ヒロシマの思いを踏みにじる、到底許せないものだ」との抗議声明を出し、実験を行わないよう求めた。声明は、原水爆禁止広島県協議会との連名。

　声明では、今年被爆８０年を迎えたことに触れ、「高齢化する被爆者は『二度と同じ思いをさせたくない』と証言を重ね、核兵器廃絶を訴えてきた」と強調。こうした被爆地の声や国際世論への「重大な挑戦だ」と非難した。

　日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）も、浜住治郎事務局長の談話を発表。「核のない世界を求め努力している各国に真っ向から反対するものだ」とし、「米国は核廃絶の先頭に立つことを要請する」と訴えた。米大使館に郵送するという。　

核実験指示「到底許せない」＝米大統領表明に抗議―広島県被団協など

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