レーシングドライバー引退を発表したマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グローバル) 10月29日、NTTインディカー・シリーズで長年活躍してきたマルコ・アンドレッティが、ドライバー引退を発表した。
マルコはインディカー・シリーズで活躍したアンドレッティ一家の生まれで、インディアナポリス500マイルレース(インディ500)ウイナーでありF1チャンピオンのマリオ・アンドレッティの孫であり、インディカーで多くの勝利を手にしたのちにアンドレッティ・グローバルの代表として活躍するマイケル・アンドレッティの息子にあたる。
38歳のマルコは2006年にインディカーにフル参戦を開始し、以降は父親がオーナーを務めるチームで走り続けて2勝を挙げた。2021年からはインディ500へのスポット参戦にシフトし、2025年まで活躍を続けてきた。
アンドレッティは引退発表に際し、自身のSNSにて「これまで30年間、モータースポーツで私を支えてくれた家族、友人、チーム、スポンサー、そしてファンのみんなには、家族の情熱をレーストラックで引き継ぐという栄誉を与えていただいて本当に感謝している。インディ500での素晴らしい思い出も含め、さまざまなタイプのレーシングカーを運転することができ、本当に楽しい時間を過ごすことができた」と述べている。
マルコが勝利を挙げたのは、2006年のソノマ・レースウェイと2011年のアイオワ・スピードウェイ。さらに特筆すべき活躍は、20年連続で出場したインディ500だ。
なかでも、19歳でルーキーとして参戦したマルコはいきなりレースをリード。最終ラップでは追い上げるサム・ホーニッシュ・ジュニアにオーバーテイクを許して0.0635秒差の2位となったが、首位でホワイトフラッグを受けた姿は観客を熱狂させた。
以降も2006年から2025年にかけて20年連続でインディ500に出場し、最高成績は2006年の準優勝。トップ10フィニッシュは8回記録し、そのうち5回はトップ4入りを果たしている。
マルコはインディ500での活躍について「総合成績には誇りを持っている。アンドレッティ・オートスポーツで6回、優勝を狙える好機に恵まれ、最終的にスピードウェイでトップ3フィニッシュ率20%を達成することができた。世界最大のレースで、父マイケルよりも多く、祖父マリオと同じ表彰台を獲得して引退できることには、大きな達成感を感じているよ」
「父とともに優勝をかけて競い合えた貴重な経験、そして2011年の劇的なバンプデーや、2020年のポールポジション獲得などのプレッシャーを決して忘れることはない。インディ500はまさに両極端のレースであり、だからこそ僕はこのレースを愛しているし、心から感謝しているんだ」と言葉にしている。
マルコは引退後について、娘のミウラと過ごす時間を持ち、自身のさまざまな事業に取り組む予定だという。その活動のなかで、『Defending the Dynasty.(王朝の守護者)』と題した回顧録の執筆も計画しているとのことだ。
[オートスポーツweb 2025年10月31日]