MotoGPマシンを始めて駆ったニッコロ・ブレガ 10月31日、MotoGPに参戦しているドゥカティ・コルセは、スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦しているニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)をマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)の代役としてMotoGP第21戦ポルトガルGPと第22戦バレンシアGPに参戦させると発表した。
マルク・マルケスは、第18戦インドネシアGPでマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)との接触転倒により右肩を負傷した。その後、今シーズン残りのレースはすべて欠場することが決まり、ミケーレ・ピロが第19戦オーストラリアGPと第20戦マレーシアGPに代役参戦した。
そして、Moto3とMoto2を経験したのち、今季はWorldSBKでランキング2位に入り最終戦を終えたブレガは、まだ2戦残るMotoGPに参戦する可能性を視野に入れ、初めてMotoGPマシンを駆り、テストを完了。マルク・マルケスの代役として終盤2戦に出場することになった。
スペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行ったドゥカティ・デスモセディチGPのテストでは問題なく周回数をこなしたブレガは、11月7〜9日の第21戦ポルトガルGPでMotoGPデビューを飾り、第22戦バレンシアGPまで参戦する。
MotoGPは2027年にミシュランからピレリタイヤとなり、マシンの排気量も1000ccから850ccとなるため、ブレガは来年、ミケーレ・ピロとともに、新タイヤを装着したデスモセディチGPの開発に携わることが決定していることもルイジ・ダリーニャから明かされた。
■ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ・レノボ・チーム)
「このような形でシーズンを終えることができるなんて、本当に嬉しいよ。土壇場でのサプライズとなったが、MotoGPデビューはライダーを目指すすべての子供たちの夢だ。さらに、2025年シーズンの最終2レースで世界チャンピオンのマシンに乗れるなんて、これ以上ないほどエキサイティングだよ」
「大きな挑戦になるけど、特に期待はしていない。この経験を落ち着いて受け止めたいと思っている。というのも、これまではヘレスでデスモセディチGPをテストしただけだからね。とはいえ、もちろん良い結果を出せるように、全力を尽くすつもりだ」
「信頼してくれたドゥカティとドゥカティ・コルセ、そしてクラウディオ、ジジ、マウロ、ダヴィデ、ステファノ、セラフィーノには、全面的なサポートを感じさせてくれたことに感謝しているよ。また、ともに主役としてシーズンを戦い抜いたAruba.it Racingチームにも感謝している」
[オートスポーツweb 2025年10月31日]