初開催『S耐チャレンジ』は事務局の想定を超える計42台が参加する盛況。本格始動の2026年は3大会を計画

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2025年11月15日 13:50  AUTOSPORT web

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富士スピードウェイで行われた記者会見資料に掲載されたS耐チャレンジのロゴ
 11月15日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第7戦『S耐FINAL大感謝祭』が開催されている富士スピードウェイで、シリーズを運営するスーパー耐久未来機構(STMO)が併催の『S耐チャレンジ』についての記者会見を行った。2026年シーズンはスーパー耐久シリーズのサポートレースとして3大会が開催される予定だ。

 1991年にN1耐久シリーズとしてスタートしたスーパー耐久シリーズは、日本発祥の参加型レースとして名を馳せてきた。今では国内外から注目を集め、多くのプロドライバーや自動車メーカーが参戦する日本を代表するレースシリーズになった。

 そのスーパー耐久シリーズの弟分カテゴリーとして、モータースポーツの裾野拡大とアマチュア層の育成を目指して開催されるのがS耐チャレンジだ。モータースポーツの原点と挑戦する心を大切にする場所として東京オートサロン2025で構想が語られたS耐チャレンジは、8月の概要とレギュレーション発表を経て、スーパー耐久第7戦富士でのサポートレースとして初戦を迎えた。

「本日は講習会も行われ、実際に参加される皆さまにご挨拶をさせていただきました。女性ドライバーさんが結構いらっしゃり、そういった意味では弟分ではなく“妹分”という意味合いもあるのかなと思っています」と記者会見で語ったのは、STMOの“女将”こと桑山晴美副理事長。

「我々としても、将来的には本当にレースを走ったことがない方をモータースポーツに参加していただこうかという部分の体制を作っていきたいと考えています。現在の日本では、モータースポーツを産業として発展させ、文化として根付かせていこうということが重要な目標として掲げられています」

「そのなかでスーパー耐久やS耐チャレンジといった参加型レースの役割は、レースに参加する人を増やすことはもちろんなのですが『レースってこんなに楽しいんだ』ということと、大げさかもしれませんが『勝ち負けじゃない部分に人生の求める何かがある』ということも伝えていきたいと思っています」

 スーパー耐久シリーズ、S耐チャレンジの将来像をそう語った桑山副理事長。続いてはSTMOの高谷克己スーパーバイザーがドライバーは2名1組、ピットクルーは4名まで、予選はスーパー耐久と同様にAドライバーとBドライバーの合算でスターティンググリッドが決まり、レース時間は60分のミニ耐久、ドライバー交代1回が義務付けといったS耐チャレンジのレギュレーションを改めて説明した。

 また、S耐チャレンジは参加しやすいように車両規定をNゼロ規定とし、ECUはリミッター付きノーマルのみ、タイヤはブリヂストンが指定されている。そういったこともあり、今回の初戦にはSC-NクラスにホンダN ONEが11台、SC-Rクラスにマツダ・ロードスターが19台、SC-Yクラスにトヨタ・ヤリスが7台、SC-Vクラスにトヨタ・ヴィッツが5台の計42台がエントリーしているが、この台数は事務局の想定を超えるものだったという。

 参加ドライバーは桑山副理事長が言うとおり、若い女性ドライバーが想定よりも多かったとのことで、男性についても予想していたより年齢層が若かったことも特徴として挙げられた。また、今大会では会見当日の15日(土)にはモビリタに設置されたシミュレータを使用した講習会などが実施されているS耐チャレンジのドライビングアドバイザーは、ロニー・クインタレッリと蘇武喜和が務めることが発表された。

 来季以降の本格始動に向けては、ZENKAI RACING、HC GALLERY、riseat inc、ブリヂストン、スーパー耐久ST-Qクラス参戦メーカーによる“共挑”がオフィシャルパートナーに就任。本格始動となる2026年シーズンは3月21〜22日のモビリティリゾートもてぎを皮切りに、7月4日のスポーツランドSUGO、11月14〜15日の富士スピードウェイでの3大会が計画され、すべてスーパー耐久シリーズのサポートレースとして開催されることが発表された。

 また、桑山副理事長と高谷スーパーバイザーは試験開催とも言うべき今回の初戦に42台が参加したことを踏まえ、将来的にはさらなる若手や学生の参加を促進するべく、リース車両の提供などを考案中とした。そのほかにもeモータースポーツと連携して東京オートサロン2026でシミュレーター大会を開催し、その賞品として“S耐チャレンジ参戦権”を提供する予定であることも明らかにされた。

 そして、本格始動となる2026年以降には、調整中にはなるがEV(電気自動車)やハイブリッド、試験/開発目的車両の新クラス創設や、年齢は未定ながら若手育成枠の創設案などが語られた。

「女性ドライバー育成プログラムの拡充やeモータースポーツとの連携など、そういったところからもリアルモータースポーツへの結び付きを強めていければと思っています。まだ先になるかもしれませんが、将来はアジア諸国での交流戦もできたらなと考えています。スーパー耐久やS耐チャレンジは自由度が高いシリーズでもありますので、その都度判断しながらになりますが、時代の流れにあわせてどんどんと新しいことにチャレンジしていきたいと思っています」

 最後に桑山副理事長は「参加してくれる方を含め、いろいろな人と対話をしながら丁寧に育てていきたい」と語った。参加型モータースポーツの未来を切り拓く新たな挑戦であるS耐チャレンジの記念すべき初戦は盛況ということで、本格始動となる来季以降も話題を集めそうだ。なお、富士スピードウェイでの初戦は11月16日(日)の7時45分からシリーズ公式の『S耐TV』でライブ配信される予定なので、こちらもチェックをお忘れなく。


2026年S耐チャレンジ開催カレンダー(予定)



Round/Date/Circuit
1/3月21日(土)〜22日(日)/モビリティリゾートもてぎ
2/7月4日(土)/スポーツランドSUGO
3/11月14日(土)〜15日(日)/富士スピードウェイ



※すべてをスーパー耐久シリーズのサポートレースとして位置づけ

[オートスポーツweb 2025年11月15日]

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