友情と成長の物語も最終章へ…「ストレンジャー・シングス5」仲良し4人組の葛藤と歩みをふり返り

1980年代のアメリカ、架空の小さな町ホーキンスに突然出現した＜裏側の世界＞という“異世界の脅威”に、オタク気質な少年少女とその家族や仲間が力を合わせて立ち向かうNetflixシリーズの最終章「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5」。

物語の中心人物となるマイク（演：フィン・ヴォルフハルト）、ウィル（演：ノア・シュナップ）、ダスティン（演：ゲイテン・マタラッツォ）、ルーカス（演：ケイレブ・マクラフリン）の4人組は、高校生になったシーズン4で、仲間と離れ離れになったり遠距離恋愛を経験したりと初めての出来事に直面し、それぞれが不安や葛藤を抱えて生きる様子が映し出された。

彼らの友情と成長の物語が集大成を迎える最終章を前に、今回はシーズン4で4人が見せた成長や仲間との関係性の変化をふり返る。

ホーキンスに暮らすマイク、ウィル、ダスティン、ルーカスは、映画やゲームが大好きなちょっと冴えない仲良し4人組。いつものように遊んだとある日の帰り道、ウィルが突如姿を消し、3人は捜索を開始。すると別次元の恐ろしい＜裏側の世界＞の扉が開き、街では超常現象が頻発、邪悪な怪物たちが襲来する――。

これまでの4シーズンを通して、家族や仲間と一致団結して脅威に立ち向かう姿が描かれ、数え切れない試練を超える物語は世界中のファンの心を掴んだ。そしてついに迎える最終章では、仲間たちがシリーズ最大の脅威・ヴェクナを倒すために再び団結する。

マイク、再びリーダーとして仲間を牽引
4人の中でリーダー的存在のマイクは、高校でゲームクラブに所属したり、カリフォルニアに引っ越したイレブン（演：ミリー・ボビー・ブラウン）との遠距離恋愛に苦戦したりと、周囲のティーンエイジャーたちと同じように恋愛や趣味に没頭する姿が描かれた。

シーズン4でのマイクについてフィン・ヴォルフハルトは、「リーダーとして原点に立ち返るマイクを見ていただくことになります」と語っていたが、その言葉の通り、行方不明となったイレブンを無線機などを使って集めた情報を基に見つけ出すほか、マックス（演：セイディー・シンク）を救うためにヴェクナと戦うイレブンに率直な愛を伝えて彼女の支えとなるなど、仲間を思い導く頼もしい姿を見せた。

最終章でも再びリーダーとして仲間を牽引し、イレブンの支えとなることができるのか注目だ。

仲間たちを支えるウィル、その運命は…
イレブンとともに家族でカリフォルニアに引っ越し、仲間たちと離れ離れになってしまったウィルは、久しぶりに再会したマイクに対して特別な感情を募らせていくが、イレブンの手掛かりを掴めず酷く落ち込む彼の背中を押すなど、周囲を気遣う様子が映し出された。

無邪気でか弱く、いつも周囲に守られていたウィルだったが、シーズン4では同役のノア・シュナップが「マイクとイレブンにとってウィルはお邪魔虫のような存在ですが、2人のことを気遣い、守ろうとします」と明かしていたように、一歩引いた立場で2人を見守り、優しくフォローする姿が目立った。

精神的に仲間をサポートする強さを見せたウィルは、最終章でも仲間たちの精神的支柱となれるか。そして、マイクへの思いが向かう先とは…？

大人になる葛藤を抱えるダスティン
柔軟なひらめきで仲間を手助けするダスティンは、裏側の世界に閉じ込められたマイクの姉・ナンシー（演：ナタリア・ダイアー）たちと交信を図って現実世界に連れ戻すことに成功するなど、事件や問題の解決に欠かせない活躍を果たした。

そんな頼りになるダスティンだったが、ゲイテン・マタラッツォ曰く、「ホーキンス高校にとけ込み、大人の仲間入りをしようと精一杯がんばりながらも、ダンジョンズ＆ドラゴンズをプレイすることで、“オタク”である自分に正直でいようとしています」と大人になる葛藤を抱えていたという。

シーズン4では、自身が所属するゲームクラブのリーダー、エディ（演：ジョセフ・クイン）とともに裏側の世界と戦って絆を深めるも、エディが裏側の世界の犠牲となったことで失い深い悲しみに暮れていたダスティン。エディの死を受けて再びヴェクナに立ち向かうことを誓った彼は、最終章ではどのようなアイデアで仲間を導くのか、スティーブ（ジョー・キーリー）との友情の見せ場にも期待が高まる。

ルーカス、昏睡状態のマックスとどうなる!?
高校でバスケットボール部に所属し、新たな交友関係を築いたルーカス。その理由をルーカス役のケイレブ・マクラフリンは、「自己喪失に陥っていることが原因で、周囲に溶け込み、クールに振る舞う必要があると感じているんです」と語り、「ルーカスは、これまでみんなのまとめ役で一致団結しよう"と鼓舞するような存在です。でも今は、別の友人たちと行動を共にして自立を模索しています」と、裏側の世界との戦いを経てルーカスが壁に直面したことを告白している。

そんな彼の変化に対してマイク役のフィン・ヴォルフハルトは、「ルーカスは普通でありたい、仲間外れにされたくないと願っていて、考えが違うんです。そういう意味では、仲良しグループは、ある種分裂しています」と、4人の友情に変化が生じた心境を明かしている。

しかし、裏側の世界との戦いに巻き込まれていく中で、ルーカスはダスティンたちとの関係を修復。その矢先、ヴェクナの標的となったマックスを救おうと奮闘するも、彼女は昏睡状態に陥ってしまう…。

先だって公開された予告編でも、マックスを抱きかかえてモンスターから逃げるルーカスの姿が映し出されていたが、果たしてルーカスは再びマックスと言葉を交わすことができるのか。

果たして、愛すべきホーキンスの仲間たちに待つ予測不能な冒険と決戦はどんな運命を迎えることなるのか。最終章にますます期待が高まる。

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界 5」最終章は11月27日（木）10時より世界独占配信。




（シネマカフェ編集部）