ニュル24時間を代表するマンタイの「グレロカラーをIMSAに持ち込みたい」2023年DTM王者が意欲

“グレロ”カラーをまとうマンタイEMAの911号車ポルシェ911 GT3 R　2025年NLS第1戦

　トーマス・プライニングは、マンタイの有名な“グレロ”カラーリングが来年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入されることを楽しみにしていると語った。

　長年にわたってマンタイとともに仕事をしてきたポルシェのファクトリードライバーである2023年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権チャンピオンは、2026年1月のデイトナ24時間レースを皮切りに、来季のIMSAミシュラン・エンデュランス・カップ（IMEC）レースへの参戦が確定しているチームの911号車ポルシェ911 GT3 Rのラインアップに加わるものとみられている。

　最近デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テスト中にSportscar365から、GTDプロクラス新参チームによるIMECへの取り組みに参加したいかどうか尋ねられたとき、プライニングは来年のプログラムの詳細について話すのは「時期尚早」だと答えた。

「しかし、一般的に言えば、もちろん僕はそれをやりたいと思っている」と彼は語った。「デイトナで勝ちたい。それが僕が過去2年間参戦した理由でもある」

「もちろん、それは人生においてやり遂げたいことのひとつだが、まだ実現できていない。明らかに、もう一度挑戦したいと思っている。それに、僕はここでレースをするのが好きだ。デイトナのトラックはクールだからね」

「エンデュランス・カレンダーの他の4つのトラックについては、セブリングしか知らない。残りのトラック（ワトキンス・グレン、ロード・アメリカ、ロード・アトランタ）は僕にとって新しいものになるだろう」

「それらはすべて昔ながらのアメリカンスタイルのサーキットだから、そこでドライブするのを本当に楽しみにしている。これまでのレースとは少し違った体験になるだろうね」

　27歳のオーストリア人ドライバーは、WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスやDTMでポルシェを走らせ、NLSニュルブルクリンク耐久シリーズレースを含めたドイツメーカーのニュルブルクリンク24時間への取り組みを主導しているニッキー・レーダーとマーティン・レーダーが率いるチームにとって、2026年にウェザーテック選手権へ進出することは「大規模な」努力であったと述べた。

　GTDプロエントリーに加えて、マンタイは新たにWEC LMGT3チャンピオンに輝いたジェントルマンドライバー、ライアン・ハードウィックのためにGTDクラスにもポルシェも投入する予定だ。

「それは皆にとって大きな出来事だと思う」とプライニング。「多大な努力が必要であり、誰もが簡単な仕事をしているわけではないため、ひとりひとりの多くのコミットメントが不可欠だ」

「来年は旅行と懸命な作業の一年になるだろう」。

「上司に、『新しいことを計画しているのだけど、やる気はあるか？』と聞かれたとき、ここにいる全員はそれをやりたいと思うはずだ。彼らはそのためにここにいるのだからね」

「僕もそうだし、やる気が湧いてくる。皆の努力をみるのは本当にクールだ」

　プライニングは、ニュルブルクリンク24時間でのチームの記録的な7回の総合優勝によりノルドシュライフェで有名になった“グレロ”カラーリングの魅力が、GTDプロでの新しいプログラムをさらにエキサイティングなものにするだろうと述べた。

「過去3シーズン、僕はグレロが参戦したすべてのレースに乗っていたと思う」と彼は語った。「僕はグレロカラーをアメリカに持ち込みたいと思っている」

「それができたら光栄なことだし、大きな出来事であると思う。僕たちのことを、多くのアメリカ人ファンが持っている。少なくともソーシャルを見る限りではそう感じるんだ」

「1月にトラックで僕たちのクルマを見るのを楽しみにしている人々がたくさんいるはずだ。明らかに、僕はチームにとってそれがうまくいくこと、そしてシーズンが成功裏に始まることを心から願っている」

[オートスポーツweb 2025年11月25日]

ニュル24時間を代表するマンタイの「グレロカラーをIMSAに持ち込みたい」2023年DTM王者が意欲

ピックアップ

新着のニュース

注目のニュース

スポーツ

ランキングスポーツ

アクセス数ランキング

話題数ランキング

困ったときには