JOTA加入のエイトケン、バンバーと行うデュアルプログラムが「有利に働く」と自信

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2025年11月26日 17:40  AUTOSPORT web

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IMSA公認テストにて、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイを走行する改良がたキャデラックVシリーズ.R(キャデラック・ウェーレン)
 ジャック・エイトケンは、来季2026年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権両方でアール・バンバーをコドライバーに迎えることは、とくに彼がフルタイムのWECハイパーカーレースに取り組むうえでに有利に働くだろうと信じている。

 エイトケンは、北米のウェザーテック選手権のGTPクラスにおいてアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のプログラムに引き続き参加するとともに、WECではハーツ・チーム・JOTAによるキャデラックのファクトリーチームに加わる予定だ。これは彼が、2度のル・マン24時間レースの勝者であるバンバーとほぼ同じプログラムを持つことを意味する。

 このふたりは、年間を通じひとつのレースウイークエンドを除いてキャデラックVシリーズ.Rのステアリングを共有する。例外となるのは、エイトケンがAXRからフレデリック・ベスティとともに『アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチ』に出場し、バンバーがJOTAでセバスチャン・ブルデーとともにイモラ6時間レースに出場する4月17〜19日の週末であり、これは2026年のウェザーテック選手権とWECの間で唯一、開催が重複する週末である。

「チームメイトとしてアール(・バンバー)と多くの継続性を持てるので、多くの面でワクワクしている」とエイトケンは述べた。

「僕たちは今年、IMSAで一緒に素晴らしい一年を過ごした。彼はすでにこのダブルプログラムを行っており、プログラム全体にとって多くの利益があることを示してくれた」

「彼と一緒にその船に飛び乗り、経験を共有することは本当に素晴らしいだろうね」

「JOTAは、僕はドライブすることに近づいたものの、何らかの理由で実現しなかったチームだ。ついにそれが実現し、彼らがどのように運営されているかを実際に体験することは、本当に素晴らしいことだろう」と述べている。

 今季限りでプロレースから引退したジェンソン・バトンの後任であるエイトケンが、JOTAの38号車ではなく12号車キャデラックにラインアップされた場合、彼とバンバーの両方がウェザーテック選手権でフルシーズンを争うことが可能になったはずだが、エイトケンは2番目のJOTAのエントリーでドライバーの継続性を維持することが重要であると示唆した。

 第5戦サンパウロ6時間レースで優勝した、アレックス・リン、ウィル・スティーブンス、ノーマン・ナトの12号車トリオは、2025年シーズンにおいてすべてのレースでポイントを獲得した唯一のWECハイパーカー・エントリーだった。

「いくつかの点では、確かにメリットとデメリットがあると思う」とエイトケンは述べた。

「メリットは、アールと僕がお互いを本当によく知っていることだ」

「僕は12号車のメンバーも知っているが、彼らは今年、WECでグループとして非常にうまく機能し、素晴らしい結果を残している。だから、彼らが進めていることを分割するよりも、アールと(セバスチャン・ブルデー)のチームに合流し、僕にとって移行がもう少しスムーズになる38号車をドライブするほうが理にかなっていると思う」

 エイトケンは、彼の初めてのWECキャンペーンでもっとも楽しみにしていることは何かと尋ねられたとき、それがフルシーズンのプログラムでル・マンに向かうことだと答えた。

「僕はこれまで、本格的にWECを戦ったことがない。あの舞台でキャデラックを代表することは本当に素晴らしいだろう」とエイトケン。

「これまで行ったことのない、いくつかのトラックに行くことも楽しみだ。そしてなにより、フルシーズンパッケージの一部としてル・マンに到着することは、僕にとっても異なる経験になるはずだ。個人的には初めての経験となるから、とても興奮している」

 彼は、今月バーレーンで行われたWECルーキーテストで、サム・ヒグネットが共同所有するJOTAのクルーと初めて一緒に仕事をした。このテストでは、エイトケンと同じくキャデラック・ファクトリードライバーであるリッキー・テイラーも同チームから参加していた。

 エイトケンは、「バーレーンで行った初日は素晴らしい経験であり、JOTAの人々を知ることができて良かったし、すべてがかなりスムーズに進んだ」と語った。

「来年はキャデラックでレースを戦う、本当に充実した一年になるだろう。単純に運転時間が2倍になることは本当にうれしいことだ」

 エイトケンのJOTAへの配置は、AXR来年ル・マンへの招待を受けた場合、ベスティに加えて、さらにふたつのシートを埋める必要があることを意味する。今年のル・マンでは、バンバーの代役としてフェリペ・ドルゴビッチが311号車キャデラックのステアリングを握っていた。

[オートスポーツweb 2025年11月26日]

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