カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第14戦ラリー・サウジアラビア 11月26日(水)、中東サウジアラビアのジェッダを拠点に開催される2025WRC世界ラリー選手権第14戦『ラリー・サウジアラビア』のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が全体ベストタイムをマークした。次ぐ2番手タイムは日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)がマークしている。
■サウジは出走順の影響大か。1走目からタイム差分かれる
大盛況に終わったラリージャパンを終え、2025シーズンはいよいよ最終戦に突入。シーズンを締めくくる第14戦は、WRCとしては初の開催となるサウジアラビアのグラベル(未舗装路)が舞台だ。
ドライバーズタイトルを手にする権利を有するのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、ロバンペラの3名。マニュファクチャラーズタイトルについては、すでに第12戦においてトヨタが獲得を決めている。
今回、ラリーの拠点が置かれたのはサウジアラビア西部の大都市『ジェッダ』。ドライバーたちはこの日までにスペシャルステージ(SS)のレッキ(下見走行)を終えており、26日(水)の現地時間11時01分より最初の走行機会であるシェイクダウンに臨んだ。
1走目のアタックはランキング順に始まり、トップのエバンスを先頭にオジエ、ロバンペラというTGR-WRTの3名(ともにトヨタGRヤリス・ラリー1)が1台ずつコースインしていった。その後オィット・タナック、ティエリー・ヌービル(ともにヒョンデi20 Nラリー1)とヒョンデ・シェル・モービスWRTのふたりも続き、TGR-WRTの4台目に乗る勝田は6番目にアタックを行った。
シェイクダウンのステージは、砂で覆われた道の両側を岩が囲んでいる状況となっており、ミスがダメージにつながりやすい状況。しかしそれでいて速度域は高く、早くもサウジアラビアの険しさを予感させる。さらに日差しがかなり強いようで、サングラスを装着して走行に臨むドライバーも見られた。
そんな中、まずはロバンペラが1走目のトップタイムとなる3分4秒6をマーク。1.1秒差の2番手にはヌービルが続き、3番手に勝田、4~5番手には同タイムでフルモーとタナックが続くタイム結果となった。
一方で先頭走者のエバンスは首位と3.7秒差の10番手、その後ろでコースインしたオジエは1.8秒差の6番手と1走目は中団に沈む結果に。明日以降、ラフグラベルらしい出走順の影響がサウジアラビアではとくに大きいことが予想される。
以降、各ドライバーはセット変更とアタックを2〜3回繰り返し、半数以上のドライバーがタイムを短縮。最終的に、ロバンペラが2走目に3分1秒を刻んでベストタイムを刻んだ。この大会で活躍の場を移すロバンペラが、まずは全体トップで最終戦のシェイクダウンを締めた。
0.4秒差の2番手は日本人ドライバーの勝田、0.5秒差の3番手にはエバンスが続くなどトヨタが上位3台を占め、4〜5番手にはフルモーとタナックというヒョンデ勢がつける結果となった。
26日(水)は現地午後にデイ1が開幕し、日本時間26時35分にSS1が行われる予定だ。
[オートスポーツweb 2025年11月26日]