
【写真】タイトルロールに吉田鋼太郎 『リア王』相関図
2024年5月に吉田鋼太郎が新たに立ち上げた「彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd」。その第3弾は、シェイクスピアの最高傑作とも評される四大悲劇の一つである『リア王』。
タイトルロールを務めるのは、本シリーズ芸術監督の吉田鋼太郎。演出は、吉田が厚い信頼を寄せる長塚圭史が手がける。長塚がシェイクスピア作品に挑むのは、2013年『マクベス』以来2度目。劇作家としての視点を生かし、新たな『リア王』像を提示する。
吉田がシェイクスピア作品で主演を務めるのは9年ぶり。前シリーズでは、2004年『タイタス・アンドロニカス』での初主演を皮切りに、07年『オセロー』、11年『アントニーとクレオパトラ』、13年『ヘンリー四世』で主演。17年『アテネのタイモン』では、蜷川幸雄から芸術監督のバトンを引き継ぎ、演出と主演を兼任した。
吉田と共に本作に挑む共演者にも、精鋭キャストが集結。
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吉田は「果たしてどのような世界が立ち上がるのか。胸の高鳴りは最高潮です。ボクにとっても久しぶりのタイトルロール、今から武者震いが止まりません。どうぞ、ご期待下さい!」と気合十分。
石原は「舞台『リア王』は、私にとって二人目の産後復帰となる大切な作品です。妊娠出産を経て、二人の子どもを育てながら舞台に立ち続けられるのかという不安もありますが、お話をいただいた当初のワクワクは今も変わりません。ゴネリルを演じられる喜びは大きく、新たな挑戦の機会をくださった吉田鋼太郎さん、長塚圭史さんに深く感謝しています」とコメント。
藤原は「僕が演じるエドガーは、とてもまっすぐで家族想いで正義感のある人物だと思っています。だからこそ義理の弟の策略にハマってしまい、狂人として逃げる羽目になってしまう…同じく狂気を装うハムレットとはまた全く違う、これまでシェイクスピア作品で演じたことのない役柄。まだまだ新しい挑戦が出来ることが嬉しいです」と期待を寄せる。
演出の長塚は「400年以上愛され続けるこの悲劇にリア王を演じる稀代のシェイクスピア俳優・吉田鋼太郎さんを始めとするキャスト・スタッフと共にどっぷり浸かろうと思います。巨大な物語に挑む慄きはありますが、ひどく楽しみでもあるのです。劇場でお待ちしております」と言葉を寄せた。
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彩の国シェイクスピア・シリーズ 2nd Vol.3『リア王』は、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて2026年5月5日〜24日上演。その後、宮城・愛知、大阪、福岡、岡山にて上演。
スタッフ・キャストのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■演出:長塚圭史
シェイクスピアの『リア王』の演出依頼を受けてから、次々と同作が上演されます。
なぜ今ブームなのかしらと考えることはやめて、こんなに次々同じ作品ばかり上演されるとやりにくいじゃないかと愚痴をこぼすこともやめて、それから蜷川幸雄さんの輝かしい歴史を抱いた彩の国さいたま芸術劇場のシェイクスピア・シリーズを演出するという重圧を払い除けようとジタバタすることもやめて、400年以上愛され続けるこの悲劇にリア王を演じる稀代のシェイクスピア俳優・吉田鋼太郎さんを始めとするキャスト・スタッフと共にどっぷり浸かろうと思います。巨大な物語に挑む慄きはありますが、ひどく楽しみでもあるのです。劇場でお待ちしております。
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今回、演出を長塚圭史氏に依頼しました。彼は僕が最大限の敬意を払っている演出家、劇作家であり、何度か一緒に芝居を創って来た盟友でもあります。
蜷川さんから受け継いでいるこのシェイクスピア・シリーズに、全く異種の、新しい風を吹き込ませてみたい。少しだけ風通しを良くしたい。演出という作業から一旦離れてリア王という大役に心血を注ぎたい。そう思いました。その為に敬愛する長塚氏に演出をお願いすると共に、これまでのこのシリーズの系譜にはなかった俳優の方々にも集まっていただきました。キャストを見れば、まるで下北沢の劇場の公演のようでもあります。勿論、いずれ劣らぬ猛者ばかりです。
加えて、このシリーズで堂々主役を演じて来た2人のスター、藤原竜也、石原さとみ。果たしてどのような世界が立ち上がるのか。胸の高鳴りは最高潮です。ボクにとっても久しぶりのタイトルロール、今から武者震いが止まりません。どうぞ、ご期待下さい!
■ゴネリル役:石原さとみ
舞台『リア王』は、私にとって二人目の産後復帰となる大切な作品です。妊娠出産を経て、二人の子どもを育てながら舞台に立ち続けられるのかという不安もありますが、お話をいただいた当初のワクワクは今も変わりません。
ゴネリルを演じられる喜びは大きく、新たな挑戦の機会をくださった吉田鋼太郎さん、長塚圭史さんに深く感謝しています。家族や友人、出演者やスタッフの皆様の支えをいただきながら、大千穐楽まで無事故で走り抜けられるよう精一杯務めます。
■リーガン役:松岡依都美
彩の国シェイクスピア・シリーズは初参加となります。名作『リア王』が長塚圭史さんの演出によってどのように立ち上がっていくのか、今からとても緊張していますが、同時にとても興奮しております。
吉田鋼太郎さんをはじめとする錚々たるキャストの皆様と共に、新たな『リア王』をお届け出来るよう精一杯努めさせていただきます。彩の国さいたま芸術劇場でお待ちしております。
■エドマンド役:矢崎広
沢山の先輩方が挑み繋いできた彩の国さいたま芸術劇場に立てる事を心より嬉しく思います。
僕は25歳でマクベスを演じました。思えばあの時の魔女の予言を皮切りに、シェイクスピアの魅力に憑かれ、呪いをかけられたように思います。何か解呪のヒントが、はたまたさらに取り込まれるのか、彩の国シェイクスピア・シリーズはその答えを求め目指し憧れてきた場所です。長塚さん、鋼太郎さんをはじめ、素晴らしいキャスト・スタッフの皆様に導かれながら、全身全霊で挑んで参ります。
■コーディリア役:吉田美月喜
今回、私にとって初めてのシェイクスピア作品、そして初めての古典作品への挑戦となります。憧れていた彩の国さいたま芸術劇場という素晴らしい劇場で、尊敬する皆様と一緒にお芝居ができることを、今からとても楽しみにしています。大きな挑戦となりますので緊張もしていますが、作品を通してたくさんのことを学び、皆様にしっかりとお届けできるよう精一杯頑張りたいと思います。
■ケント伯役:山内圭哉
鋼太郎さんと初めて共演させてもらった時、無礼な私は「シェイクスピアておもろいんすか?」と聞いたことがあります。「ま、やったらわかるわ」と、鋼太郎さんはおっしゃいました。それから二十年を経て、やっとその機会に恵まれました。しかも鋼太郎さんと、その鋼太郎さんを自分に会わせてくれた長塚と共に。今から稽古に入るのが楽しみです。
■グロスター伯役:山西惇
学生時代『から騒ぎ』のヴァージスを演じて以来、40余年ぶりにシェイクスピア作品に挑みます。グロスター伯という大役に相応のプレッシャーも感じておりますが、何より吉田鋼太郎さんの『リア王』を稽古から間近で見られる喜び、そして、長塚圭史さんのもと、手練の共演者の皆さんと現代に通じる『リア王』を作り上げる楽しみ、そういったワクワクの方が今は勝っております。皆さまと劇場でお会い出来る日を楽しみにしております!
■エドガー役:藤原竜也
僕が演じるエドガーは、とてもまっすぐで家族想いで正義感のある人物だと思っています。だからこそ義理の弟の策略にハマってしまい、狂人として逃げる羽目になってしまう…同じく狂気を装うハムレットとはまた全く違う、これまでシェイクスピア作品で演じたことのない役柄。まだまだ新しい挑戦が出来ることが嬉しいです。
久しぶりに長塚圭史さんの演出を受けられることも、吉田鋼太郎さんが演じるリア王と対峙できることも、演劇界の錚々たる俳優陣との共演も、楽しみでもありつつ稽古が始まるのが怖いです(笑)。ぜひ劇場で見届けてください。
