「夜ふかし」桐谷さん「イッテQ!」イモトらはなぜ愛され続ける?日テレ“囲い込み”の意外なメリット

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2025年11月30日 15:50  女子SPA!

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イモトアヤコInstagramより
『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)に出演する元棋士であり個人投資家の桐谷広人さんが、Xにて「夜ふかしに出て、他のバラエティは出演禁止になりました(いろいろ出ると視聴率が落ちるとのことで)」と先月投稿し、話題となりました。

実はかねてから噂されている日本テレビの“囲い込み”。果たしてそれはタレントや視聴者にとって悪なのでしょうか?

◆日本テレビの囲い込み体質にリュウジ氏が苦言

今年7月にも、バズレシピで名を知られる料理家・リュウジさんがYouTubeチャンネル『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜』にて語った日本テレビとの関係が物議を醸しました。(※2025年07月2日公開)

ディレクター・三谷氏からの「日テレってヤバくて、隔週レギュラーみたいなの、めっちゃいっぱい作るんですよ。そしたら、その隔週出てるけど、“全部の週、他局出ないで”みたいなやり方しません?」との問いに、「やり方しますね。あれ、けっこう俺怒ってますけどね」と回答。

リュウジさんによると、当時隔週レギュラー出演中だった『ヒルナンデス!』の出ていない週に、独断で裏番組に出演したところ「切られた」といいます。

インタビュー公開後、同じ日テレの『踊る!さんま御殿』への出演が確認されているため、リュウジさんは日テレ自体との関係は険悪でもなさそうですが、局の囲い込み体質が改めて露わになったインタビューでした。

◆他バラエティ番組に出演禁止のタレントも

裏かぶりNGは、テレビ業界の暗黙のルールとして、視聴者にも認識されている常識です。ただ、リュウジさんが言うように特に日本テレビはその基準が厳しいとされています。

裏かぶりだけでなく、桐谷さんをはじめ、他のバラエティの出演禁止などの制約があるタレントも少なくないようです。

◆「エンタ縛り」の恩恵など、“悪”とはいえない理由

かつての人気番組『エンタの神様』(2003年〜2010年)では、番組から生まれたキャラクターを他の番組で披露してはならない「エンタ縛り」が存在していたと、2017年にテレビ東京系の番組『じっくり聞いタロウ 〜スター近況(秘)報告〜』で、ですよ。さんが語っています。

しかし、「囲い込み」といっても、それは一概に悪とは言い切れません。桐谷さんのXでの発言も、事実を述べただけで、それを不快に感じているというようなニュアンスはありませんでした。

ニュースのコメントでも「(囲い込まれていなかったら)一躍時の人とはなっただろうけどここまで息の長い事にはなってなかった」「夜ふかし以外が桐谷さんを面白く使えるとは思えない」「本業は別にある分、他の番組を断る理由が出来て有難いのでは?」とポジティブな意見も多数見受けられました。

◆よく知るスタッフとの「専属契約」に近い?

確かにエンタ芸人も、『エンタの神様』の中でだけで、強烈で濃厚な印象を焼き付けた結果、人々の印象や記憶に残りました。彼らはほぼ一発屋にはなりましたが、いまだにCMなどでその姿をみることができています。

他番組に安売りしていたら、芸人さんの存在が知られる前に飽きられ、ギャグのひとつも世間に知られずに消えていくこともあったでしょう。扱い方をわかっているスタッフが演出することで、その人のタレントとしての才能をさらに引き出し、無暗に消費されず人々の印象に残っていくのです。

「囲い込み」と言うと印象はよくないですが、双方納得しているのであれば、タレントを尊重した専属契約的なものだと筆者は考えます。

◆日本テレビの「育成と発掘」はスターへの道に

日本テレビの番組は新人のスターを作ることに長けていると言います。人気番組『世界の果てまでイッテQ!』でもイモトアヤコさんやみやぞんさんなど、番組に出だした頃は当時無名の芸人さんでした。しかし、今やだれもが知る人気者です。

現在も、出川ガールズや宮川ボーイズなど、知名度が未知数な若手タレントを抜擢し、次々とスターを生み出そうとしています。その上、『おもしろ荘』や『ダブルインパクト』『THE W』などの新人発掘的な賞レースも多く開催されています。

なかでも、先日決勝進出が発表された『THE W』は、8組の決勝進出者のなかで初進出者が5組というフレッシュな顔ぶれでした。

実は昨年も決勝出場の12組中6組が初進出、一昨年も12組中6組……毎年5組は初進出者が出ている、決勝初出場比率の高い大会です。「本当に面白い女芸人を選ぶ」というより、スター芸人の原石を発掘する傾向の強い大会なのでしょう。

優勝特典の「日テレ番組出演権」で、『さんま御殿』『有吉の壁』『ヒルナンデス』などの出演が確約され、スターへの道を後押ししてくれます。これはバラエティ番組間での連携が強い傾向のある日本テレビだからこそ。こんなこと、他の局の賞レースではほぼあまりありません。

◆ある意味、日テレ独自の「タレントファースト」

ちなみに、先ごろ活動再開を発表したフワちゃんのブレイクのきっかけは、日テレの特番で結果を残したことだそう。(2020年放送テレビ東京系『あちこちオードリー』より本人談)彼女によると、「狙いは賞レースより日テレ」だといいます。

あながちそれは現実的で間違っていないことなのかもしれません。一度日テレ番組でブレイクしたタレントさん、――たとえば佐藤栞里さんや件の桐谷さんなど――は、今でも日テレの番組に愛されて、起用され続けています。

日本テレビの「囲い込み」。それは、自前でスターを発掘し、育成し、様々な番組で生かすことのできる日テレならではの、実はタレントファーストなやり方なのかもしれません。

<文/小政りょう>

【小政りょう】
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

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