
當真あみ(19)と中島セナ(19)が1日、東京・グランドシネマサンシャイン池袋で行われたダブル主演映画「終点のあの子」(吉田浩太監督、26年1月23日公開)ジャパンプレミアに登壇。共演の平澤宏々路(18)南琴奈(19)ともども私立女子高に進学した生徒を演じたが、演じたキャラクターと自身に共通点があると口をそろえた。
「終点のあの子」は作家・柚木麻子氏の08年のデビュー作の実写化作品で、第88回オール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を第1話においた全4編からなる連作集。映画は第1話に注力して作られ、世田谷区小田急線沿線にある私立女子高に進学したばかりの少女たちを描く。當真は中学校から上がってきた内部生の希代子、中島が外部生の朱里を演じた。
當真は、演じた希代子について「どちらかと言えば、周りをうかがいながら溶け込むように生活している。目立つよりは、おとなしくしている性格」と評した。その上で「お話が進むにつれて感情のグラデーションが出てくる。誰もが1度、持った感情だと思うので出せるように意識した。自分から積極的に発言しないとか、小中学校の私に似ていた。役を作り込むというよりも、似ている部分が多かった。ナチュラル、自然に演じたかった」と1年半前の撮影を振り返った。
中島は「普通であることを嫌っていて、人と違うことに意義を感じる。万能感と自意識との間で揺れ、自分が自由にいようとするとことを意識した」と朱里を評し、役作りを語った。そして「自由でありたい、縛られたくないというのは似ているし、絵が好きなのも共通点がある」と続けた。
希代子と同じ内部生の奈津子を演じた平澤は「コンプレックスから、1人になるのを恐れている。小学生の自分と似ていた。過去の自分を救ってあげられるように、というのを意識した。共感し、涙を流した。近いと思う」と語った。
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リーダー格の恭子を演じた南は「憧れられる華やかな一面も持っていますが、強さとは裏腹に心の内、もろい部分をさらけ出すのが苦手な不器用な一面を知り、切ないな、いとおしいなと思う」と口にした。「多感な時期に見られ方、評価を気にするのは人ごとじゃない。私も自分とリンクしているところが多く(芝居の中での)悪口も、自分に言われている感じがするくらい」と撮影を振り返った。
この日は、希代子の先輩の美大生・瑠璃子を演じた深川麻衣(34)と、老舗の呉服屋を経営する希代子の母美恵子を演じた石田ひかり(53)も登壇した。
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