山田洋次監督、警察官と心温まるやりとり「幸せの黄色いカードというべきか」

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2025年12月03日 18:23  オリコンニュース

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警察官との心温まる交流を明かした山田洋次監督 (C)ORICON NewS inc.
 映画監督の山田洋次氏が3日、都内で行われた最新の映画『TOKYOタクシ−』大ヒット御礼舞台あいさつイベントに登壇した。今作の反響をめぐって、地元の警察官との心温まるエピソードを披露した。

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 「土曜日のポストにカードが入っていて。みていたら、パトロールのおまわりさんが何時何分に来て異常ありませんと。最後にメモ欄に小さな文字で『昨日、『TOKYOタクシ−』新宿で観てきました、とてもいい映画でした。監督さん、ありがとうございます』」とメッセージがあったそう。「急にそのおまわりさんが身近な人に思えてきてうれしかった」と声を弾ませた。

 山田監督は、その後、派出所にお礼に行ったそうで「本人はいなかったけど。月曜日また『先日は、わざわざお見えになってありがとうございました』と。本人の顔は観てないけど黄色いカードを通しておまわりさんとの交流があったので。幸せの黄色いカードというべきか」と代表作を引き合いに拍手を起こした。

 「そんな観客がいることは作り手として幸せです」としみじみ噛み締めると、隣で聞いていた出演の木村拓哉からも思わず笑みがこぼれていた。

 本作は、フランスで初登場新作1位を獲得、2022年に日本でも公開されヒットしたフランス映画『パリタクシー』が原作。昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田洋次監督が、刻々と変化する大都市<東京>を舞台に、人生の喜びを謳いあげる、感動のヒューマンドラマ。

 85歳の高野すみれ(倍賞)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになったタクシー運転手の宇佐美浩二(木村)。すみれは浩二に頼み、幼少期から現在まで人生のターニングポイントとなった思い出の場所を寄り道することに。

 タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、初対面の浩二に、喜びと悲しみを織り交ぜた壮絶な人生を語り始める。そんな“たった一日の旅”が偶然出会った2人の心、そして人生を大きく動かしていく。

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