福田こうへい、1月1日に新曲「志」を発売 歌詞を変えてまで伝えたかった思いとは/連載1

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2025年12月04日 06:00  日刊スポーツ

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新曲「志〜こころざし〜」を発表し2026年の意気込みを語った福田こうへい(撮影・鈴木正人)

演歌歌手福田こうへい(49)が来年1月1日に新曲「志〜こころざし〜」を発売する。連載第1回。【松本久】


  ◇  ◇  ◇


「天空の城」「庄内しぐれ酒」でタッグを組んだ作詞家荒木とよひさ氏(82)が「どう志を持って生きるか」というテーマで書き下ろした作品。福田と荒木さんは初対面から意気投合し、「お父さん」「ぼうず」と呼び合う仲だ。


「初めて聞いた時に『志』というよりも、父や母への感謝の気持ちと自分の反省の歌だと思いました。おふくろの言った優しい言葉、言葉数の少ないおやじの教え。自分の人生を投影して、すごく共感のできる『自分の物語』です」。


福田の父は著名な民謡歌手の福田岩月。父に反抗して呉服店やゴルフ場でサラリーマンをしていたが、日本最大の民謡コンテストで敗退し涙を流す姿を見て、23歳で民謡の世界へ。父のリベンジをはたし、日本一になった福田が36歳で演歌歌手としてデビューした作品が「南部蝉しぐれ」。これは51歳で死去した父が歌うはずの曲だった。


歌詞に「返事をくれよ」とあるが、最初は「返事をしろよ」だった。「演歌歌手となって14年目。自分が今までやってきたことをどう思うか。その返事を先輩や後輩に『くれよ』っていう意味あいなんです。アドバイスをしてくれよって言いたい。自分なんかまだまだ偉そうにできないよなぁ〜みたいな感じですから。教えを請いたい。この歌は反省と感謝の混じった曲ですから」。


カップリング曲は「蛍火」。伸びる高音が魅力の福田にとって、その“武器”を封印して挑む初のムード歌謡曲だ。「初めてなので不安です(笑い)。新境地で自分の引き出しが一つ増えたと思います」。(つづく)


◆福田(ふくだ)こうへい 1976年(昭51)9月21日、岩手県生まれ。23歳から民謡を始める。12年に「日本民謡フェスティバル」でグランプリを獲得。同年10月に「南部蝉しぐれ」で演歌歌手デビュー。NHK紅白歌合戦に4回出場。血液型O。

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