
元テレビ朝日社員の玉川徹氏は4日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)に出演。高市早苗首相が先月26日の党首討論で「政治とカネ」の問題をただされた際、「そんなことより」と話題を議員定数削減への協力にすり替えたことについて、「『本音』が出たとしか思えない」と指摘した。
高市早苗首相と小泉進次郎防衛相は3日の参院本会議で、自身が代表を務める自民党の政党支部が昨年、政治資金規正法で定められた上限額(750万円)を超える額の寄付(1000万円)を一部企業から受けていたことが発覚した問題を指摘された。本会議ではともに、政党支部に関して「議員個人と異なる別の主体であり、寄付を受けること自体が不適切とは考えていない」という趣旨の答弁を行った。
また、高市首相については、先月26日の党首討論での「そんなことより」発言の真意もあらためて問われ、「いずれかがより大切であるという優先度合いを示す趣旨でないことは、言うまでもございません」と釈明した。
番組では3日の参院本会議での首相発言などを詳報。玉川氏は「(2人は)寄付を受けたこと自体の正当性を国会で答弁されたが、そこが問われているわけじゃない」とピシャリ。「法律で決められた上限を超えてお金をもらっていたことについて(の指摘)なので、違った話をされていますね」と、2人の答弁内容に疑問を呈した。
その上で、「1企業からこれだけ(1000万円の寄付を)もらっているんだと。やっぱり。上限を超えるくらい」と、しみじみ語った。「ということになれば、まあそれは、企業・団体献金禁止ということを『そんなことよりも』って言っちゃうだろうなと」と、皮肉交じりに指摘した。
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その上で、「(高市首相は)『そんなことより』というのは、別にそういうふうなことではありませんみたいなことをおっしゃっていましたが、本音が出たんだろうなとしか、こういう状況を見ると、思えない」とも述べた。
番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一も、高市首相が「党首討論の残り時間がなくなる寸前の時にどうしても、ひとことでも申し上げたかった定数削減の問題に、急いで話題を転換する際に申し上げたものでございます」と述べたことを念頭に、「時間がない時に、ポッと出てしまったということは、身体の中にやっぱり、あることなんだなと」とポツリ。これに玉川氏は「そう。自分の中に本音としてあることがやっぱり出てしまったんだろうなとしか、この状況を見ると受け取れない」と応じた。
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