
演芸バラエティ番組『笑点』(日本テレビ系)にレギュラー出演している人気落語家が、Xで飛行機にまつわる投稿をポスト。すると、“大炎上”へと発展してしまった――。
その落語家とは春風亭一之輔(47)だ。一之輔は12月2日、Xにこう綴った。
《CAさんが俺の荷物のせいでギックリ腰になって、となりの席で休んでる》
一之輔は同日、独演会を札幌で行っており、札幌に向かう飛行機の機内からの投稿だと思われるが、書かれたのはこの一文のみ。CA(キャビンアテンダント)が一之輔の荷物をどう扱った結果、腰を痛めたのかは明記されていない。
しかし、Xでは「一之輔がCAに手荷物を棚に上げさせた結果、CAがギックリ腰になった」と“拡大解釈”する人が続出。2900万件ものインプレッションを記録するほどの反響を呼び、こんな声があがっている。
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《手荷物は自分で上げるか、上げられないなら預けてください。CAはサービス要員である前に保安要員です。CAはあなたのお手伝いさんでもなければメイドさんでもないんですよ》
《成人男性が、CAに荷物上げさせてる時点でおかしいでしょそのギックリ腰がヘルニアになって、予後が悪くしばらく歩けない身体になる可能性もあるんだよ 笑えないしあり得ない》
《CAに怪我をさせて安全要員を一人潰した話を笑い話として書いてしまう感覚が怖い。非常識》
一之輔が自分の荷物をCAに棚に上げさせた可能性はあるが、CAが自主的に荷物を座席の下に収納しようとしたのかもしれない。そもそも一之輔のただの“シャレ”で、ギックリ腰のCAは実在しない可能性すらある。
たったの一文では状況を詳しく読み取ることができないが、これほどまでに批判の声が集まってしまったのには理由があるようだ。航空会社の関係者は「認知度の低い機内ルールが関係しているのかもしれません」と語り、こう続ける。
「じつは航空会社は各社で、機内に持ち込む手荷物についてルールを定めているんです。それはあまり知られていませんが“自分で収納できる手荷物しか機内に持ち込んではいけない”というもの。たとえばANA(全日本空輸)のホームページには《機内持ち込み手荷物は、(お客様ご自身で)頭上の荷物棚または前の座席の下に収納できるものに限られます》とありますし、JAL(日本航空)のホームページにも《お手荷物は、ご自身で収納棚へ収納できる範囲の大きさ、重さでお願いいたします》と明記されています」
元CA芸人のCRAZY COCO(39)は1月2日に配信された「マネーポストWEB」のインタビューで現役CAから寄せられた声を紹介。《機内に持ち込む荷物に関するクレームが最も多かった》といい、《機内に持ち込む荷物は、基本的にお客様ご自身で荷物棚に上げるのがルールなので、自分で持ち上げられない人は最初から航空会社のチェックインカウンターで預けましょう》と苦言を呈している。
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「CAは保安要員としての業務が最優先なので、乗客の搭乗中は不審者がいないか、危険物がないかをチェックしなければいけません。そのため、世界的にも機内では自分の手荷物は自分で収納するのが常識。CAはあくまで、手助けが必要な人がいた場合サポートするだけです。
ここ最近はXでも現役CAを名乗る匿名のアカウントが増えてきており、《団体客が重いキャリーケースを機内に持ち込んで大変だった》《召使いのように『荷物を上げろ』と命令された》などといった投稿をすることが相次いでおり、“飛行機の手荷物論争”が活発でした。そんな背景もあって、一之輔さんの投稿は炎上してしまったのでしょう」(前出・航空会社の関係者)
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