
【パリ8日=寺尾博和】今年2月3日に死去した阪神初代日本一監督で、フランス代表監督を務めた吉田義男さん(享年91)が着用したユニホームなど関連品の返還式がフランス野球ソフトボール連盟で行われた。
同連盟の名誉会員でもあった吉田さんが当時身につけた背番号81のユニホームなどゆかりの品が寄贈されると、ディディエ・セミネ会長(59)が謝意を示した。
「ムッシュ吉田が亡くなったことは、我々にとっても転機になりました。でも残念ですが、ムッシュ吉田のスピリットは永遠に引き継いでいきます」
89年から計7シーズン、仏ナショナルチーム監督として指導。約30カ国・地域で采配をとったプロ野球人は見当たらず、日本きっての国際派。欧州側から東京五輪の野球・ソフトボール復活にも尽力した。
セミネ会長は14年が第1回だった国際大会「吉田チャレンジ」を27年に開催することを示唆した上で「吉田さんには『フランス野球は成長を遂げています。ありがとうございました』と言いたい」と語った。
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最後に吉田氏の長女・智子さん、次女・範子さんからフランス語で「父が愛したフランスでの生活の一部が象徴的に残ることに深く感謝します」とメッセージが読み上げられた。
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