守屋よしのさん(25歳) SODで役員秘書として働きながら、今年5月にはセクシー女優としてもデビューした守屋よしのさん(25歳)。
普通の会社員だった彼女は、なぜこの業界に飛び込んだのだろうか。その真意に迫った。
◆イベント会社からSODに転職「セクシー女優のファンだった」
――どうしてセクシービデオの制作会社であるソフト・オン・デマンド(以下、SOD)に入社したのですか?
守屋:元々、性に関するお仕事に興味はありました。SODはセクシービデオの制作をしているクリエイティブな会社だなって思っていました。それまではイベント会社に勤めていたんですが、SODに勤めている知人から社内の話を聞いたのがきっかけです。
――興味を持っても、実際に入社をするのには勇気がいると思いますが。
守屋:性について真面目に話し合える人と、一緒になにかを作っていくのは面白いかなって期待がありました。
――入社前、作品を観る機会はあったのですか?
守屋:いえ、作品自体は観る機会がなかったんですよ。でも、学生時代にファンだった女優さんがいました。SNSで見かけた可愛い女の子がセクシー女優さんだって知って、そこからファンになったんです。学生でも参加できるイベントに足を運んで、女優さんのオタクをしていました(笑)。
――業界で働くようになって、印象が変わりました?
守屋:SODの場合は、どこまでがリアルでどこからがフィクションなんだろうって疑って見ていると思うんです。私もそうだったのですが、入社してみてほとんどがリアルなんだなってわかりました。
――どういう部分がリアルって感じましたか?
守屋:会社に行ったら、女優さんが撮影をしていたりするんですよ。映像に出てくるのも実際に使っているオフィスなので写っているものはみんな本物なんです。
◆真面目に向き合っているからこそ「楽しいだけじゃない」
――普段の秘書業務では、どういう仕事をされているのですか?
守屋:SODが手掛けている飲食事業部のサポートする仕事をしています。具体的には、社長のスケジュール管理や広報の手伝い、今回は新店舗(SODコス×コス)をオープンすることになったので、お店の宣伝も担当しています。
――業界で実際に働いてみて印象は変わりましたか?
守屋:そうですね。やっぱり真面目にやろうとすると楽しいだけじゃなくて、大変だなって。実際にセクシービデオの制作会社に入ってみると、頭を悩ませている人が沢山いる。たぶん、本当は「楽しんでいるんでしょ」って周りから見えている方がいいのかもしれませんが、 真面目に向きあって、寝ずに働いている人もいるんですよね。
――社員として働いてみて、憧れだった女優業の裏側を知れたわけですね。
守屋:でも本質は仕事が楽しくないと面白いものって作れないって思います。慣れてしまったら、つまらなくなってくる。常に新鮮さを忘れないように、いろいろと新しいことに挑戦していきたいです。
◆人気YouTubeチャンネルに出演して話題に
――さらば青春の光が出演しているYouTube『さらば青春のテレビ大阪チャンネル』では、番組のADとデートした動画が9.6万回視聴されていますね。
守屋:あれは本当にちゃんとデートする企画だったので、恥ずかしかったです。デートしているだけの映像で、面白くなるのかなって心配でしたが、さらばのお二人が盛り上げてくれて。相手がかなり緊張されていたのですが、観覧車に乗ったり、普通にドキドキして楽しかったです。
――社員から、どんどん知名度が上がっていくのはどうですか?
守屋:それは自分の力ではなくて、SODっていう看板がすごく大きいのを実感しています。会社自体が今年で30周年なのですが、その積み重ねの重みを感じしますね。フォロワー数にしても、たくさんの方が見てくれてるんだなってわかるのですが、有名になったっていう感覚は全然ないです。
――守屋さんが秘書としてメディアに登場すると、ネットでは「作品に出るのではないか」と言われていました。その時は、どういう気持ちでしたか?
守屋:自分の仕事を頑張っているだけだったので、「出ないの?」って聞かれると、最初は「いやいや、私なんて……」という感じでした。いざ出演するってなった時には、いろんな反応がありましたね。SOD女子社員って、それだけ期待が大きいんだって思いました。
――SOD先輩社員といえば、のちに恵比寿マスカッツのリーダーも務めた市川まさみさんがいます。意識されたりしますか?
守屋:意識しないといったら嘘になりますが、ユーザーさんから「市川さんを彷彿させる」っていう感想をいただいたりすると、素直に嬉しく思います。ライバルって言えるような立場ではないのですが、素晴らしいって尊敬しています。
◆自分が有名になることよりも「みんなで頑張った作品が売れてほしい」
――守屋さんのXアカウントは15.6万フォロワーの人気アカウントです。投稿する際にリスクとして気をつけていることはありますか?
守屋:あまり気にしてはいないのですが、肌の露出が多すぎるとアカウントがバンされるので。“センシティブな内容”にならないように注意しながら、発信しています。
――女優としての目標はありますか?
守屋:そうですね。じつは女優さんとして有名になりたいとか、売れたいみたいな欲はそんなにないんです。でも監督さんや制作スタッフさんたちが、寝る間も惜しんで頑張って作った作品なので、売れて欲しいって気持ちはあります。こうやって女優さんをやらせていただいてるからには、頑張らなきゃって思っています。
――では、個人的な将来の目標ってありますか?
守屋:将来の夢だと、いずれ歳をとったら私もBARとかスナックのママさんをやってみたいかな。
――最後に、みなさんが気になるところなのですが、守屋さんは本当に秘書としてSODで働いているのですか?
守屋:一番よく聞かれます(笑)。もちろん、リアルで働かせていただいていますよ。会社が経営しているBARのカウンターに入っている時も、お客様から「本当に会社で働いてるんすか?」って聞かれています。そんな時はいつも「会社のある新中野から来ました」って答えていますね。
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こちらの目を見つめながらしっかりと、でもおっとりとした口調で話す守屋さん。悩みながらも真面目に性に取り組む姿が、ファンを増やし続けている要因だろう。
【守屋よしの】1999年生まれ。2024年にソフト・オン・デマンドに中途入社。現在は飲食事業部の秘書として勤務。2025年5月『秘書 守屋よしの 初AV出演』でデビュー。現在はコスプレBAR『SODコス×コス』にも勤務している。出勤予定などはX(旧Twitter):@suisuisuimming
<取材・文/池守りぜね、撮影/矢島泰輔>
―[守屋よしの]―
【池守りぜね】
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration