【M−1】たくろう「ネタを磨くには最適な場所」ミルクボーイ以来となる大阪拠点での優勝

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2025年12月21日 23:36  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

優勝したたくろうの赤木裕(左)、きむらバンド(C)M−1グランプリ事務局

結成15年以内で争う漫才日本一決定戦「M−1グランプリ2025」決勝が21日、都内で行われ、結成10年目で初進出のたくろうが第21代王者に輝いた。ドンデコルテ、エバースとの最終決戦を制した。過去最多1万1521組の頂点で賞金1000万円などを手にした。


優勝が決まると顔を見合わせて喜び、ガッツポーズ。きむらバンド(35)は「漫才をやってきて本当に良かった」と喜んだ。1次ラウンド、最終決戦共に挙動不審な赤木裕(34)の言葉に、きむらが突っ込むスタイルで展開。格闘技のリングコールや米ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」を題材に赤木のボケが出る度に爆笑を誘った。審査員の博多華丸大吉の博多大吉は「本当にその場で(挙動不審に)やっているような感じで素晴らしい技術」とたたえ、フットボールアワー後藤輝基も「勢いがすごかった」と大舞台での一気の伸びにうなった。


きむらは優勝会見で1次ラウンドのネタで今大会をほぼ勝ち進んできたと明かし「2本目は今年11月にできて、ウケてホッとしています。こんな夢みたいなところでやらせてもらって緊張よりも楽しさが上回っていました」と振り返った。


18年に準決勝進出を果たして以来、7年間は思うような結果が出ず「開き直っていた」(赤木)。きむらも「自分たちを見つめ直しましたし、必要な7年間だったかな」とかみしめた。大阪拠点の芸人の優勝は19年のミルクボーイ以来。赤木は「大阪は観光のひとつにお笑いが入っている街。ネタを磨くには最適な場所」とし、今後の東京進出については「いろんな大人と話し合います」と話した。


決勝はたくろう、ヤーレンズ、真空ジェシカ、ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、めぞん、ママタルト、敗者復活枠のカナメストーンの10組で争った。【松尾幸之介】

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