「北方謙三 水滸伝」主題歌はMISIA「夜を渡る鳥」 若松節朗監督が熱望し実現

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2025年12月22日 07:00  日刊スポーツ

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「北方謙三 水滸伝」の主題歌「夜を渡る鳥」を歌唱するMISIA(C)リズメディア

WOWOWとドコモが運営する映像配信サービス「Lemino」で26年2月15日に放送・配信がスタートする、織田裕二(58)主演の連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(全7話)の主題歌が、MISIA(47)の「夜を渡る鳥」に21日、決定した。


200万枚のミリオンセラーを記録した、MISIA最大のヒット曲「Everything」が主題歌だった、00年のフジテレビ系月9ドラマ「やまとなでしこ」で演出を手がけた、若松節朗監督(76)の「ぜひお願いしたい」という、たっての希望で実現。MISIAは「主題歌のお話をいただいたとき、初めはこの世界観を歌いこなすのは非常に難しいと感じていました。しかし、この作品と向き合う時間は、自分自身の内側にある『信じること』『抗うこと』『生き抜くこと』を、静かに見つめ直す時間でもありました」と思いを語った。


「夜を渡る鳥」の作曲は、デビュー60周年を迎えたシンガー・ソングライター加藤登紀子(81)が手がけ、MISIAに初めて楽曲を提供。作詞はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の「残酷な天使のテーゼ」で知られる及川眠子氏(65)、編曲は16年「シン・ゴジラ」の映画音楽を手がけた鷺巣詩郎氏(68)が担当し、主題歌チームでドラマのシナリオと映像を見た上で書き下ろした。ストリングスが奏でる壮大な音色と、力強くも未来への希望に満ちた歌詞が合わさり、MISIAの真骨頂とも呼べる1曲に仕上がった。


MISIAは「時代や立場は違っても、人が人として抱える想いや葛藤、そして仲間を思う気持ちは、今を生きる私たちの心にも確かにつながっていると感じています」とドラマの世界観に触れた。そして「この歌が物語の世界とともに皆さんの胸にそっと寄り添い、登場人物たちの生きざまや思いを、より深く感じていただくきっかけになればうれしいです」と期待した。


若松監督は「本作は、理不尽な時代に抗い、反逆の闘いに身を投じていく漢(おとこ)たちの物語です。だからこそエンディングでは、そんな彼らを大きな愛で包み込むような楽曲が必要だと考え、真っ先にMISIAさんにお願いしました」とオファーの経緯を説明。「すぐにご快諾いただき、とてもうれしかったですね」と“相思相愛”で起用が決まったことを喜んだ。


「夜を渡る鳥」については「完成した『夜を渡る鳥』を聴いた瞬間、この作品に生きる者たちを、あたたかく、そして優しく包み込みながら、確かな“応援歌”として寄り添ってくれていると感じました。その感動は、かつてドラマ『やまとなでしこ』で主題歌『Everything』を初めて聴いたときの気持ちがよみがえるほどでした」と「Everything」と重なる楽曲だと強調。「実際にドラマの映像に当ててみると、その心地よさが際立ち、作品の世界と完璧に重なっていく。『北方謙三水滸伝』というドラマの最後のピースが、すべてそろったと思います」と太鼓判を押した。


また、約8カ月間をかけて日本全国17都府県、50カ所以上のロケ地をめぐり、地球半周分以上に及ぶ総移動距離約2万5000キロに及んだ撮影された壮大な本編映像と「夜を渡る鳥」が重なる予告映像「革命編」と、本ポスタービジュアルが解禁された。映像には、法に背いても正義を貫き、腐敗した国家権力に立ち向かう梁山泊(りょうざんぱく)を率いる、織田演じる頭領の宋江、反町隆史(51)演じる、もう1人の頭領・晁蓋、亀梨和也(39)演じるやり使いの武の化身・林冲、佐藤浩市(64)が演じる孤高の師・王進ら、俳優陣が次々と登場する。


さらに、WOWOW独占コンテンツとして特番「連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』放送記念スペシャル!」の制作も決定。第1話放送日当日の26年2月15日午後9時から放送、配信がスタートする。原作者の北方謙三氏(78)が「水滸伝」に込めた思いや、執筆当時の知られざるエピソード、ドラマの魅力を語ったロングインタビューのほか、主演の織田とのスペシャル対談を初公開。8カ月にも及んだ壮絶な撮影の舞台裏に迫るメイキング映像や豪華キャスト陣のインタビューを通じて連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」の魅力を余すところなく届ける。


◆「北方謙三 水滸伝」 累計発行部数1160万部を記録する「大水滸伝」シリーズの1つ「水滸伝」全19巻を完全映像化。腐敗がはびこる乱世に、正義を信じるひとりの下級役人が立ち上がった。その名は宋江(織田裕二)。彼が記した“世直し”の書「替天行道」は、時代に抗う者たちの心を震わせる。裏社会に生きる者、軍を追われた者、すべてを捨てた者たちが、旗のもとに集結。戦う理由は違えど、志はひとつ。信じる者のため、旗のもとに集結した108人が、国家という巨大な敵に挑む、理不尽な時代を変えようとする者たちの、命を懸けた反逆の物語。

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