限定公開( 28 )

フランスを代表する俳優・歌手で、後年は動物愛護家としても活動したブリジット・バルドーさんが28日、亡くなった。91歳だった。同国のAFP通信が、バルドーさんの動物愛護団体「ブリジット・バルドー財団」から寄せられた声明を元に報じた。
AFP通信はSNSで「輝かしい名優としてのキャリアを放棄し、動物愛護にささげた世界的に有名な女優・歌手、マダム・ブリジット・バルドーの死を悲しみと共に発表する」との、財団の声明を公表。亡くなった時間や場所は公表されていないとした。
バルドーさんは15歳でモデルとして活動を始め、1956年のフランス映画「素直な悪女」で、全裸で日光浴をするなど奔放なジュリエットを演じ、バストトップもさらけ出した鮮烈な演技で一躍、全世界から注目される存在となった。頭文字からとった愛称「BB(ベベ)」で、同時期に米ハリウッドで活躍していたマリリン・モンローさんと並び、世界のセックスシンボルとして絶大な人気を得た。
一方で、華麗な恋愛遍歴でも世界を沸かせた。「素直な悪女」手がけたロジェ・バディム監督と18歳の若さで結婚も、22歳の時に公開された「素直な彼女」の撮影中に、共演したフランスのジャンルイ・トランティニャンとの不倫が報じられ、同監督とは離婚。その後、59年に俳優のジャック・シャリエと再婚も62年に離婚。66年にはプレイボーイとして有名だったドイツの写真家ギュンター・ザックス氏と再々婚したが、フランスの俳優セルジュ・ゲンスブールと不倫関係になり、69年に離婚した。
イタリアの世界的な名優マルチェロ・マストロヤンニと共演した「私生活」(62年)や、フランスの世界的巨匠ジャンリュック・ゴダール監督の「軽蔑」(63年)など約50本の映画に出演も、73年には俳優業を引退し、動物愛護に専念した。後年はアザラシ猟に反対するなどしていく中で「私は美しさと若さを男性に与え、動物に知恵と経験を与える」との名言で話題を呼んだ。
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