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<第67回日本レコード大賞>◇30日◇東京・新国立劇場
Mrs. GREEN APPLEの「ダーリン」が大賞を獲得し、23年「ケセラセラ」24年「ライラック」に続く3連覇を果たした。3連覇は浜崎あゆみ、EXILEに次ぐ史上3組目で、バンドでは史上初の快挙となった。
大賞が発表されると、3人は喜びをかみしめるように立ち上がり、ゆっくりと、深々と一礼した。3つ目の赤と金の縦を受け取ると、大森元貴(29)は「3連覇という意味を、大義をすごく考えます。これからも真摯(しんし)に楽曲を作って、精進してまいります。本当にありがとうございます」と声を震わせた。
令和の音楽シーンの顔が、またも快挙を成し遂げた。1月にリリースした同曲は、ストリーミング2・5億回再生を記録し、「オリコン年間ストリーミングランキング」で2025年度配信の楽曲で1位となった。同曲以外も多くの人の支持を集め、「クスシキ」「天国」「breakfast」など、今年リリースした曲が次々と累計1億回再生を突破し、1億回再生を記録した楽曲は31曲に。全楽曲の累計ストリーミング再生回数は史上初めて100億回を突破した。
7月に発売したベストアルバム「10」はミリオンヒットを記録するなどCD売り上げも好調で、オリコン年間ランキングやビルボード・ジャパン年間チャートそれぞれで7冠を獲得するなど、昨年までの勢いそのままに記録ずくめの1年を過ごした。
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デビュー10周年イヤーも圧倒的な実力と人気を示した。5月には初開催の“日本版グラミー賞”「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」で最優秀アーティスト賞を手にし、名実ともに日本一のアーティストとなった。7月には横浜・山下埠頭(ふとう)で10周年記念ライブ「FJORD」を開催し、10万人を動員。10月から開催した初の5大ドームツアー「BABEL no TOH」では、12公演で55万人を熱狂の渦に巻き込んだ。ドームツアーはチケットが取れないファンが続出するなど、“チケットが取れないアーティスト”としても話題になった。
若井滉斗(29)は「10万人の野外ライブがあったり、初の5大ドームツアーがかなえられたことがうれしかった。これもファンの皆さんをはじめ、応援してくださる方々のおかげです」と感謝を語った。
3連覇の期待がかかる中でも、藤澤涼架(32)は「音楽を発信させてもらえる場所をいただけていることに本当に感謝の気持ちでいっぱい」と謙虚に話し、大森元貴(29)も「歌を歌える場所や音楽を届けられる場所があることは当たり前じゃない。その気持ちが日々強まっていくばかり」とほほ笑みを浮かべた。
22年の活動再開から続いた「フェーズ2」は、明日のNHK紅白歌合戦をもって幕を下ろし、1月1日からは「フェーズ3」へ突入する。大森は「何かが変わるわけじゃないけど、より深度を深めて、深化して、自信を持って届けられる作品を誠意を持って作りたい」と語った。3年連続の栄冠という輝かしい記録を土産に、新たな境地へと突き進む。
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