がんや心不全のサインも──身長・体重・BMIに潜む病気のヒント

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2026年01月03日 09:20  マイナビニュース

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健康診断の結果を受けて、各項目に一喜一憂するだけに終わっていませんか? 本記事では、病気のリスクや見えない健康問題が分かるようになる健康診断の見方を、『総合診療医が徹底解読 健康診断でここまでわかる』(伊藤大介 著/文春新書 刊)から一部を抜粋・編集して紹介します。

○身長・体重・BMIから分かること



健康診断で真っ先に測定するのが「身長」と「体重」、そして、その2つから算出される「BMI(Body Mass Index)」です。



あまりにも基本的な項目ですし、「身長が伸びた! 」「やばい、また体重が増えてる......」などと数字を見て一喜一憂するだけで終わってしまう人も多いと思います。ですが、実はこれらの数値にも、健康状態を知る上で重要な意味が潜んでいるのです。



「身長」は成長期の子供にとっては重要な指標ですが、成人になってからは大きな変動がないので気にしない人も多い。



しかし、もし、身長が縮むようなことがあれば、それは要注意です。



なぜなら高齢になると、骨粗しょう症や椎間板の変性などにより、徐々に身長が縮んでくることがあるからです。実際、身長の低下と骨密度の関連性を調べた論文によると、過去に最高だった頃の身長、あるいは20歳の時の身長から2cm以上低くなっている場合は、骨粗しょう症がかなり進行していることが分かっています。骨粗しょう症のスクリーニングに使用されている「FOSTA(骨粗しょう症リスク評価ツール)」の高リスク群に分類されるほどの進行度合いです。また、最長だった頃の身長から4cm以上低くなっている場合は、椎体圧迫骨折が1カ所以上ある可能性も指摘されています。

○原因不明な体重変化は要注意



一方「体重」は、太っているか、痩せているかを知るだけではなく、厳密には、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを最も直接駅に反映する指標だと言えます。日々の生活習慣、とりわけ食事内容や運動量が如実に影響を与えます。



ただ、理由がはっきり分からないのに、体重が急激に増加していたり、減少していたりするときは注意が必要です。例えば、数カ月のうちに5kg以上の体重の減少が見られた場合は、その背後には甲状腺機能亢進症、糖尿病、消化器系の疾患、がんなどが隠れている可能性があります。反対に急激な体重増加をした場合、それが、むくみ(浮腫)によるものであれば、心不全や腎不全、内分泌系の異常などが疑われます。



もちろん、ダイエットやトレーニングによるものであれば話は別ですが、そうでない場合の体重の急激な変化は、必ず何か理由があるはずなので、医療機関への相談を検討しましょう。ちなみに体重は、朝食前や排尿後など、毎日同じような条件下で測定することで、より正確な変化を把握できます。


○『総合診療医が徹底解説 健康診断でここまでわかる』(伊藤大介 著/文春新書 刊)


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「健康診断こそ、がん、脳卒中、糖尿病、腎不全など深刻な病気の『芽』を摘むことができる唯一の方法だ! 」——著者の伊藤大介医師は年間3万人もの患者さんを診察する中で、そう確信した。伊藤医師は、かつて東大医学部で肝臓・胆嚢・脾臓の外科手術を専門にしていたが、その後、内科医に転身したという異色の経歴の持ち主。現在は深刻な病気から生活上の悩みにも対応する総合診療医として日々の診療にあたり、絶大な人気を誇っている。



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