
子どもが大人になり、恋人との将来を考えはじめたとき、親はそっと見守りたい気持ちと共に、引っ掛かるような不安を感じる瞬間もあるのではないでしょうか。夢を追うことは素晴らしいことですが、その夢がわが子の人生を巻き込み、負担を負わせる形で語られたとしたら……。今回は、娘の彼氏が“夢”として語った喫茶店開業計画に戸惑い、不安を抱えたママの投稿です。
『23歳の娘は、都内の企業で勤務しています。娘の彼氏、大学の同級生のAさんは就活をせず卒業後も無職のままでした。でもある日突然“夢”が見つかったと。それは紅茶やコーヒーをゆっくり嗜むことができる喫茶店を開くというものです。問題はその内容で、飲みものの提供や接客など負担の大きい実務は娘に任せ、Aさんは焙煎や茶葉選定など“こだわりたい部分”だけを担当するという計画でした』さらに、娘さんが会社を辞め開店前から店を手伝う前提で話が進められたそうです。Aさんの両親は「やっと目的ができた」と喜ぶばかりで、娘さんの犠牲には触れようとしません。娘さんは不安を抱えつつも彼を助けたい気持ちがあるようですが、もし別れたら仕事まで失うリスクがあると投稿者さんに悩みを打ち明けてきました。彼に不安を伝えても不機嫌になり、「俺を信じられないのか」と言われたとのこと。もし別れたら、娘さんは仕事も失うことになるでしょう。投稿者さんは親として、このまま娘さんの人生が巻き込まれていくことに危機感を覚えているようです。
夢しかない…世間知らずな彼
投稿者さんはシングルマザーだと言います。男親がいないから、Aさんから舐められているようにも感じるそうです。ママたちは素人がいきなり喫茶店をやるのはリスクが大きすぎると助言します。
『いきなり店を開いて成功するつもりなら、世間を知らなすぎる』
『無職で夢語りして「俺のことを信じられないわけ?」なんて言う人を信じられるわけない』
『こういう甘ったれた男は、少しでもつまずくと投げ出すタイプだと思う。娘さんが苦労するだけ』
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きちんとした事業計画書を見せてもらう
夢を語るだけでは経営は成り立ちません。
『事業計画書すらないなら論外。現実的な数字と計画を出させるべき』
『入籍したとしても、Aさんのプランがうまくいかなかったときのことを考えたら、娘さんは辞めずに会社勤めを続けるべきでは? 脱サラ新規起業の人も、配偶者には安定している会社勤めを続けてもらって、失敗したときのリスクヘッジをしている』Aさんは資金繰りなどの事業計画をきちんと説明するべきでしょう。「僕の夢」の段階で娘さんの人生を巻き込むこと自体が危ういのかもしれません。
私なら娘に反対する
ママたちは「娘さんの不安は正しい」と指摘します。
『むしろ結婚前にわかってよかった案件なのでは?』
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『せっかく就職した会社を辞めるのはダメ。説得すべき相手はAさんではなく娘さん』
『娘さんも不安なら、一旦距離を置いた方がいい』Aさんを助けたい気持ちもあるという娘さんが、彼の未熟な夢に引きずられてしまうことを心配する声が多く寄せられました。投稿者さんが言うに、娘さんは仕事を辞めたいとまでは思っておらず、「Aさんに人生の目標がやっとできたことに喜んでいて助けてあげたい気持ちもあるが、もし別れた場合に仕事も何もかも失うリスクを心配しています」とのことです。また娘さんは身内の意見だけでなく、友人や知人など第三者の意見も聞く方がいいのかもしれません。
別れさせた方がいい
厳しいようでいて、現実的な意見もありました。
『夢を追うのは自由だけれど、その土台に娘さんの犠牲があるならもう終わっている。早く別れた方がいいよ。うまくいったとしてもモラハラ気質が見えている』
『あまりにも社会を知らなくて危うすぎる。婚約・入籍なんかさせたらダメだよ』
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『それを断って不機嫌になるような男は、自分のことしか考えない自己中クズ男。結婚前に別れた方がいい。もっといい男は他にいくらでもいるよ』
『不安になるのが答え。娘さんの心はもう警告している』娘さん自身も心配しているなら、関係を見なおす時期ではないかという意見です。Aさんの態度を不満に思っているのなら、結婚してからなおさら大きくなることもあるでしょう。今のうちに別れるべきとの声が聞かれました。
一歩離れたところから見てもいい
最後に、親としての距離の取り方をすすめる意見もありました。
『大人同士だから、最終判断は娘さんに任せるべき』
『好き同士なら、ふたりで仲良くやればいい。できないと思うならやらない』
『あえて自由にさせれば、娘さん自身が現実を知るかもしれない』ただし、こういった声も「娘さんの仕事を辞めさせるのは絶対NG」という認識は変わりません。
親は子どもの幸せを願うからこそ、不安な未来が見えたときに口を出したくなるものです。しかし、最終的に自分の人生を選び取るのは娘さん自身です。大切なのは、娘さんがどのような選択をしても、自分の人生を守れるよう丁寧に寄り添うことなのかもしれません。夢を応援することと、無謀な巻き込みを止めることは両立できるのではないでしょうか。娘さんが後悔しない未来へ歩けるよう、冷静な話し合いを続けながら見守っていくことが、親にできる最大の支えになるはずです。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・猫田カヨ

