ニッサン・フェアレディZ NISMOのMT車がオートサロンに登場。基準車も“Gノーズ”彷彿の新バンパー採用でマイナーチェンジ

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2026年01月13日 15:50  AUTOSPORT web

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日産自動車が東京オートサロン2026で参考出品した、MT採用のフェアレディZ NISMOマイナーチェンジモデル
 日産自動車は1月9日、幕張メッセで行われた東京オートサロン2026でフェアレディZのマイナーチェンジモデル(27MY)を発表。フェイスマスクのデザイン変更やサスペンションの改良を施した基準車、さらにはファン待望のマニュアル・トランスミッションを搭載したNISMOモデルの登場をアナウンスした。

 今回日産自動車が発表したのは、1969年の初代S30型をはじめとして、その伝統を踏襲しながら販売が続けられてきたフェアレディZの新型モデル。2022年に発表された現行のRZ34型は、シリーズの7代目にあたり、2023年からはNISMO仕様も登場している。

 今回ニッサンは、ブースで実施したフェアレディZトークショーのなかでマイナーチェンジモデルが登場し、標準仕様とNISMO仕様の詳細が公開された。

 まずは、標準仕様において明らかになった変更箇所についてだが、デザイン領域としては新造形のフロントバンパーと、RAYSがサポートしたホイールの採用、新色の外観・内観が挙げられ、車両設計面においてはモノチューブショックアブソーバーの大径化が行われたという。

 新造形のフロントバンパーは先端が延長されて新たなグリルデザインとなったことで、より低く長いノーズが実現。初代S30型における、240Z-Gグレードで採用されていた通称“Gノーズ”のフロントデザインを彷彿とさせるフェイスマスクが採用された。

 またエクステリアの新カラーには、S30で採用されていた『グランプリグリーン』に端を発する『雲竜グリーン』を採用。この雲竜グリーンは、緑系カラーが屋外の紫外線などにダメージを受けやすいという性質に対処すべく、耐候性の高いイエローとブルーを組み合わせて作り上げた特別色となっている。

 他にもインテリアに新たにタンカラーを採用したほか、ショックアブソーバーを大径仕様にアップデートすることで減衰力の応答性を向上させ、より安定した走りを実現しているとのことだ。

 トークショーにはブランドアンバサダーである田村宏志氏と、チーフプロダクトスペシャリストの伊藤潔氏が登壇。まずは田村氏から新たなフェイスグリル形状の導入経緯が説明された。

「最初にこのZ(RZ34型)を見て(ファンの)みんなは、かっこいいと言ってくれたんですが、それでも『リヤ姿は良い』と言うんです。『グリルがねぇ。S30のようなバーも無いし……』と。そこでオレンジのやつ(S30型のトップグレードである432をオマージュした『Customized Edition』)でバーを入れてデザインしました。しかし、この時に高速域で冷えない問題があったんです。たった2.5cm幅のバーだったのですが、乱流が起きて空気が入らなくなり、冷却に都合が悪かった」(田村ブランドアンバサダー)

 続けて伊藤氏も「デザイン変更時にはまず空力を考えてノーズを約30mm伸ばしまして、リヤとのバランスを取りました。それと同時に、サイド面は空気を流す形状にしています。そして、田村さんがおっしゃったように冷却の問題については、ソナーや冷却系のダクトなどの構造物配置を変更して対応しました」と、Zらしいデザインと性能の両立について解説した。

 また、同時に公開されたNISMO仕様においては、顧客からの強い要望に応じるべくマニュアル・トランスミッション(MT)を採用したグレードを追加し、MT専用にエンジンのトルク特性もモディファイされた。

 最高出力420PS/6400rpm、最大トルク520N・m(53.0kgf・m)/2000〜5200rpmを発揮するVR30DDTT(NISMO専用チューニング)エンジンに組み合わされるのはショートストロークの6速トランスミッション。さらにエンジンにおいても、レスポンス向上や加速感の持続をターゲットに、スロットルおよび点火タイミングの制御が見直されており、MTグレード専用のトルク特性が追求されている。

 このMT採用について田村氏は「まず前提として、Zはマニュアルの方が多く売れるクルマでして、NISMOはレースで速いイメージを持つブランドですよね。そうすると、仮に400馬力×ATの基準車のZと420馬力×6速MTという2台を比較したときに、MTが速さで負けてしまうということで『それはイヤだ』という反応が多かった。それでも、実際にAT仕様でNISMO車を出してみたら、『オレはNISMOのデザインでマニュアルが欲しいんだ。良いんだよ遅くても』という声も増えた」と顧客の反応を紹介した。

 ほかにもフロントのバネ下重量を軽減すべくブレーキローターに2ピースローターを採用し、ダンパー特性をより柔軟な方向に調整し、操安性能と乗り心地を向上。なお、標準仕様と同様にNISMO仕様もショックアブソーバーがアップデートされており、ダンパーオイルの冷却効率と軽量化、滑らかなストロークによるリニアなハンドリング変化とコーナーでの安定感向上が達成された。そして外観上においては、これまでS30からZ32まで受け継がれていた『Z』エンブレムを復活させている。

 今回会場に参考出品されたZ NISMOは試作車となっており、販売車両のデザインとは異なる場合がある。また、基準車については製作が間に合わず展示されることはなかったが、マイナーチェンジモデルは2027年モデルとしてアナウンスされている。販売開始時期は未定だが、発表時点で開発は最終段階に入っているとのことだ。

[オートスポーツweb 2026年01月13日]

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