2025年11月にデイトナで行われたIMSA公認テストに参加したJDCミラー・モータースポーツのポルシェ963 JDCミラー・モータースポーツは、IMSAが2026年シーズン以前に公認されたGTPクラス車両の参戦を認可団体の“裁量で認める”規定を承認したことを受け、引き続き2025年仕様の『ポルシェ963』をウェザーテック・スポーツカー選手権で走らせる予定だ。
Sportscar365が確認したところによると、ミネソタ州を拠点とする同チームは、2025年11月にデイトナ・インターナショナル・レースウェイで行われたIMSA公認テストにおいて2025年仕様のLMDhマシンを走らせた際、2026年シーズンの前に通算4回目の“エボ・ジョーカー”が使用され広範囲でエアロパーツの改良が行われた『ポルシェ963』のアップデートキットの購入を見送った。
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのワークスカー2台は、BMWとキャデラックの改良型LMDhマシン、アキュラARX-06のマイナーアップデートとともに、このテストで新型エアロを初披露していた。これは昨年末、すべてのLMDhカーおよびLMH(ル・マン・ハイパーカー)ベースのプロトタイプが再認証のため、ノースカロライナ州で稼働する世界最大級の風洞施設『ウインドシア』を再訪した後の動きである。
フロントスプリッターの新設計、リヤデッキ、ディフューザーパッケージ、その他のボディワーク変更を含む963の包括的なアップデートは、米ドルおよびユーロで6桁台の費用がかかると理解されている。これに対しウェザーテック選手権またはWEC世界耐久選手権のトップクラスで唯一残るプライベーターとして参戦するJDCミラーのチーム代表ジョン・チャーチによると、それはコスト面で実現不可能だと判断された。
これまでIMSAとACOフランス西部自動車クラブが定めるLMDh技術規定では、承認された進化型キットは両選手権のいずれか、あるいは両方に出場することが義務付けられていた。しかし、ここにきてIMSAは例外を認める方針を打ち出したのだ。チャーチは次のように語る。
「我々は承認を得た。2025年(最終戦)プチ・ル・マン仕様で出場する」
「現時点では我々にとって唯一可能な方法だ。以前からIMSAに打診していたんだ。ポルシェも同様だ。これは夏場にヨーロッパで可能性として議論していた事項だ」
「その後しばらく静かになったが、これが我々にとっての計画だ。グリッドに残る唯一の手段だね」
この規定は月曜午後にチームに送付されたテクニカルブルテンで確認された。同通達では、主催団体が『独自の裁量により許可する場合がある』とされ、2026年シーズン以前にホモロゲーションされたGTP車両のシリーズ参加が認められることとなった。
ブルテンには『該当車両は、適用されるホモロゲーション申請書および当初ホモロゲーションされた最新のLMDh技術規定に完全に準拠しなければならない』とも記されている。
『当該車両に適用されるホモロゲーション仕様は凍結されたものとみなし、部分的または選択的な更新は認められない。ただし、IMSAは独自の裁量により、2026年シーズン以前にホモロゲーションされた車両に対し、IMSAが明示的に指定する2026年LMDh技術規定の特定条項への準拠を要求する場合がある』
『係る要求は、IMSAが明示的に特定した規定に厳密に限定され、明示的に義務付けられた範囲を超えて2026年公認の部品・仕様・システム・構成を選択的に採用することを許可するものと解釈してはならない』
同ブルテンではさらに、ある公認仕様から別の仕様への移行は、『IMSAの明示的な承認を得た場合のみ許可され、当該車両が該当するイベントにエントリーされた時点で完全に実施され、その後シーズン終了まで継続される』と規定している。
『IMSAは、いつでも係るエントリーを承認し、適用されるすべての技術規定、認証フォーム、技術通達への適合性、適格性、および適合性を判断する権利を留保する』とも付記されている。
チャーチは自チームの2025年仕様ポルシェが、ファクトリーチームのポルシェ963と同じBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)で走行することを示唆した。また彼は、コスト面の問題からシーズン中に2026年仕様への切り替えは予定していないと付け加えている。
[オートスポーツweb 2026年01月14日]